東京に来てNといううすい紫色のカバンを背負った小学生をよく見る。
仙台では見たことのない種族だ。
彼らは群れで移動する習性がある。
めったに単独では行動しない。
おそらく天敵(ヤンキーっぽい同級生)からの
攻撃(カツアゲ)を回避するためだと思われる。
想像力が豊かな俺はNというアルファベットから1つの答えを推理した。
完璧だった。
小学生…N…これだ。
それから2、3年の月日が去っていった。
あれから音沙汰はない。どうしているだろう。
…ある日、その答えを知ることになる。
情報屋から仕入れた情報によるとNの実態は日能研という塾のカバンなのだという。
なんということだ。
俺の答が2、3年も間違っていたことになる。
ショックと恥じらいが
交錯した。
そして
俺は大声で叫んだんだ。
「えーっ!
あれ任天堂じゃないの?
ゲームが入ってるんじゃないだあれ!」
