「次は○○に行ってください。」


行く先、行く先でそう言われ、
その度に、道を聞いて。。。
そんな日だった気がします。


待ち時間はとりあえず、
彼にLINEしてました。

初めてこんな大きい病院きたー!
など。このときは、お気楽でした(笑)


最初は採血とか、採尿とかでした。
そのあとに、血液内科で診察。
ここに来た経緯とか、
最近の症状とか、
色々話してるところでした。

医師が
「今日ひとりで来たんですか?」
というので、はい。と答えます。


普通ひとりできますよね...大人だし。
後に、そうゆうことじゃないって
わかるんですけど。



後ろから、違う医師が声をかけてきて
「急なんですけど、入院です。」

「え!無理です!明日仕事あるんです。」

「申し訳ないんですけど、
命にかかわるので、わかりますが
今日から入院してもらいます。」



そんな風に、私の入院が決まりました。



そのあともなんか、色々話しして。
色んな検査をしに行きました。


彼にも、LINEで入院を知らせます。
あと、母にも。
と、言っても美容師の母は仕事中なので
連絡はきません。
でも、伝えないとだから。とりあえず。


暇だからと、用事を済ませた彼が
病院に来てくれたあとも、
CTとか検査は続きます。
朝から食べてなくて、お腹ぺこぺこでした。
待合の長椅子で、
彼が買ってくれた菓子パンと、紅茶を
頂いてちょっと元気になりました。


医師が彼に気付いて、
一緒になんか説明を受けたりしました。
私はたくさんの同意書にサインをしてました。


「ご家族ですか?」という医師の問い。
でも、彼は恋人なだけで、
一緒に暮らし始めたばかりで
家族でないんです。


医師から、
患者本人が入院手続きできないときは、
親族じゃないと手続きができないので、
誰か家族に、来て欲しい。
と言われました。


父はちょっと遠く、弟は東北にいます。
なので、やっぱり母に頼るしかなく。


とりあえず仕事なので、
いまは連絡無理とお願いしました。
なので、仮入院ということで
私は入院させてもらうことになりました。


彼が入院の知らせを聞いたとき、
もう彼は外だったので、
入院の支度なんてしてません。

彼が「必要なもの取りに帰るよ?」
と言ってくれたので、申し訳ないけれど、
お言葉に甘えてお願いしました。
本当に、申し訳なかったです...


私は彼が行ったあとも病院で処置です。
点滴を刺したりしました。

ちょっと独特な話し方する医師が現れて
骨髄注射の説明をしてくれて、
骨髄注射をしてもらいました。
この医師が私の主治医になりました。


骨髄注射、めっちゃ痛い!!
やばい痛い!!
悲鳴あげるしかない痛み。

反射で、枕をギュッとしちゃうんですね。
そうすると、唇に出来てた口内炎が痛い!!!


普通に泣きました。


これ以降、これ以上の身体的痛みは
いまのところありません...。


注射のあとを圧迫止血する為もあるので、
仰向けでしばらく寝ていなくては
いけなくなりました。



ストレッチャーって言うんでしょうか。
それで寝たまま
入院する病室に運ばれました。



病人の実感があまりないため、
ただただ、申し訳ない気持ちでした。


運ばれた部屋は、まさかの個室。
しかもベッドにビニールカーテンみたいの
ついてる変な機械。
埃除け?って思ってました。
(後にアイソレーターと覚えました)


1人部屋は贅沢で嬉しいけど...
もうお金の心配で頭いっぱい。
働けないのにお金かかる。


もう頭の中ほぼ、そんなでした。


彼とLINEしながら、
ひとり病室で横になります。

骨髄注射がやばい痛かったとか、
持ってきて欲しいもの...
病室の番号...
とても心強い存在でした。


医師から
「風邪を引きやすい状態なので、
持ってきたものは一度、
看護師に渡して欲しい。」
と説明されたので、それも伝えます。


こんな大ごとになるなんて...
って感じでした。

母にも色々連絡します。
職場にも、明日行けないことを伝えます。
自分がこんなことになるなんて
信じられなくて。
ただの、貧血だと思っていたのに。


18:00に勝ってに夕食がでてきてびっくり。
あ、これが病院食か...って思いました。
あまり美味しくなさそう。
初めての病院食(笑)

意外と美味しく食べれたんだけど、
最初、寝たきりって言われたのに遠くの机に置かれてどう食べていいかわからず、看護師さんに聞いたりでした。

点滴とか指にテープ巻きつけてコードが繋がってるものとか...色々あって食べづらいったらない。


彼に会えたのは、19:00くらいだったかな。
着替えやタオル、
ティッシュとか、歯ブラシとか。
いらなかったけど、
ルービックキューブとか(笑)
彼の優しさと頼もしさでいっぱいの荷物でした。



母から連絡きたのは、20:00前。
電話で話して、
職場から病院にきてもらいました。
母も、転職して、新しい職場からの帰り。
お疲れだったはず。
本当に申し訳なかったです...


少しして、母もきて。
彼と主治医と、研修医と数人で
ベッドを囲み、緊急入院の説明。


病気はまだわかっていませんでした。


いくつか可能性がある病気を
これから検査していって
見つけていくことから
始まっていきました。

しばらくは検査以外で、病室をでるのも
ダメだと言われました。



緊急だったので、21:00過ぎまで、
彼と母はいてくれて。
私は身動きが取れないので、
2人にたくさん動いて貰うことに
なってしまいます。


母もショックだったと思うんです。
帰り涙目で。
なんてことになっちゃったんだろって。
申し訳なくてしかたなかったです。
健康だけが取り柄と思って生きてきたのに
病気で入院だなんて。
信じられなかったです。


彼は心配しつつも、しっかりしていて。
とても頼もしかった。
せっかく一緒に住めたのに。
こんなことになってしまうなんて。
悲しくてしかたなかったです。


仕事で疲れた母の帰りが心配でした。
彼に母がわかるとこまで、
一緒に帰ってもらうように、お願いしました。
22時過ぎに無事、
帰れたLINEをもらい安心しました。



彼は私が寂しがってるの気にして
LINEくれました。
私も彼と一緒に家に帰りたかった。
「元気になったら、一緒に帰ろう。」
って言ってくれて、嬉しかった。
早く帰りたかった。



勝手に電気は消されて
部屋は暗くて
携帯が離せなかったです。
LINEをしながら
知らぬ間に寝てしまっていました。