この時期の定番アイテムです。

毎年、買うか、買わないかそれなりに悩んだりします。

釣り具関係の福袋で金額的にみて大きな得をする福袋は、ほぼ存在しないと考えているので、ここ数年は中身が見えるもの以外は購入しません。

中身が見えている時点で福袋としての価値はないんですが、釣り具系の場合は中身が見えないと本当に危険なものがあるので手が出せません。

基本的に釣り具以外の業界ではセール品も含めて販売価格に対して卸価格があります。

たとえば、通常の価格が1万円のものなら卸価格が6500円、同じ商品がセールで40%OFFなら売値が6000円で卸価格が4800円になったりします。

1万円の福袋を販売する場合はバイヤーがメーカーや問屋などに協力を求め、さまざまな条件のもとで卸価格が決定します。

宣伝目的でもない限り本当の意味での赤字覚悟の販売はしていません。

しかし、釣り具の場合は定価に対しての卸価格なのでセールなどで売値を下げる場合でもメーカーや問屋の協力はありません。

赤字覚悟の販売の場合、本当に赤字だったりすることがあります。

したがって、釣り具関係のセール品では定価ベースからリール・ロッドなら20~30%、ルアーで20~40%、小物で30~50%の価格設定となります。

そんな感じで釣り具関係の福袋で税込定価15000円が福袋で1万円だったりすると、在庫処分の可能性が高いので買えなくなってしまうのです。

同様の金額設定でも中身にセンスを感じるものがあればいいのですが、場合によっては個別に購入したほうが安いショップも存在するので困りものです。

卸価格の関係もあるので、この販売方法や価格設定は悪質とまでは言えませんし、良心的と思われるためにショップが倒産しては意味がないので今後はショップ独自の福袋は少なくなる可能性はあります。

こうした状況からなのか最近では某M社の福袋が販売されるようになりました。

販売価格を決め、限定モデルや限定カラー、グッズなどを組み合わせて定価をぼかし販売をする。

ショップは福袋の納品前にある程度の予約を受けて利益を確保する。

こんな感じで好調に販売をしてきたようですが、今年はさすがに売れ行きが鈍ってきたようで福袋を割引で販売するショップまで出るようになってしまいました。

このような状況が続くようであれば、この福袋の販売も終了が近いでしょう。

もう少しうまい売り方をすればいいのに・・・

そういえば、25年ぐらい前は釣り具業界にも楽しい福袋がたくさんありました。

平塚のハンドメイドミノー入りクリアBOX福袋、東京大田の当時の日本では入手困難なルアーのみの福袋など・・・

得はできなくても、内容が充実していて楽しい福袋が買いたいものです。

とにかく予約をたくさん取る。

割引してでも予約を取る。

キャンセルを防ぐため手付金か前金制にする。

かなり多めに注文を入れる。

ギリギリまで注文を取り、正月販売分と利益も計算してペイできそうにない分はキャンセルする。

完売できるようなら他の店のキャンセル狙いをする。

鬼になる。