リーグカップ決勝、霧に包まれたハンプデンパーク。

 

セルティックは古橋がケガから復帰して即スタメン。それに伴い前回CFで良い働きをしたアバダがいつもの右WGへ戻ってしまったのは楽しみにしていた分少し残念ですね。

 

また同様に前回劇的な決勝弾を決めて活躍したラルストンは、決勝にもかかわらずベンチスタート。この辺のポステコグルー監督によるローテーションの基準はイマイチまだ不明。

そしてハイライトです。

 

 

 

 

序盤からセルティックのボールポゼッション&トランジションがいつも以上に機能していたように思います。

 

ハイバーニアンはせっかくボールを奪っても厳しいプレスに晒されまったく攻撃を展開できず。前半のセルティック:ハイバーニアンの支配率は9:1くらいな気がしました。

 

27分、ターンブルが負傷し代わりにビトンが出場。ターンブルの目にはうっすら涙がありましたね。これだけ国内のタイトルを総なめにしてきたセルティックにおいてもまだこれだけの優勝への思いがあるというのは正直意外でした。失意に終わった昨シーズンのリベンジという思いも強かったのでしょうか。

 

セルティックは右サイドからアバダのクロス、左サイドからのジョンストンのカットインシュートを主として攻撃していましたが、ハイバーニアンの守りは堅く、ゴールの可能性はあまり感じませんでした。

 

ただこの日のジョンストンはいつも以上に強気にドリブルで勝負、そして突破しチャンスを作るというシーンが多かった気がします。あとはやはり目に見える結果であるゴールですね。

 

ハイバーニアンの堅守に跳ね返され続けるセルティックに対してあと1つ望むとするならばCBの攻撃への参加でしょうか。後方からスルスルと一気にドリブルで持ち上がって相手を引き付けるプレーなんかも、守りに余裕があるシーンなどであれば見てみたいです。

 

昨シーズンまではアイヤーがそういうタイプだったので攻撃にバリエーションが加わっていましたが、今シーズンは彼の移籍に伴いほとんどそういうプレーは見かけません。特にカーター=ヴィッカースなんかは一応所属はトッテナムという強豪チームからのレンタル選手なので、より高いレベルを要求したいです。

 

前半は0-0で折り返し、後半へ。

 

51分、それまでほとんどチャンスのなかったハイバーニアンがCKから高さを生かし、キャプテンでCBのハンロンがヘディングゴール。

 

セルティックはまさかの失点。それまで攻撃における唯一の武器として高さを利用していたハイバーニアンでしたが、その策が見事に功を奏した感じですね。彼らにとっては戦前から勝利は厳しいと思われていた中、この展開は理想中の理想ではないでしょうか。

 

ゴールラインギリギリで微妙でしたが、審判の判定はゴール。

 

それでもセルティックはその直後の52分、マクレガーのパスに裏へ抜けた古橋が上手くトラップして合わせゴール!!!あっという間の同点弾!!

 

古橋のトラップの技術はさすがですね。あのトラップがあったからこその余裕をもったシュートでした。

 

またアシストしたマクレガーですが、彼がチームで一番古橋のことを理解しているのではないでしょうか。ターンブルの負傷でビトンが入ったことで、アンカーから一列前にポジションを上げてより攻撃的に振舞っていましたが、古橋の飛び出すタイミングと位置にピタリとあったクロスやロングパスを供給し続けてくれていた気がします。

 

他の選手と古橋の呼吸がなかなか合わないことを考えると、今後もアンカーではなく左のOMFのポジションがいいような気がします。

 

古橋のあっという間の同点ゴール。左足で冷静に流し込む。

 

 

同点ゴールの後はそれ以前にも増してセルティックの押せ押せムードが漂いましたが、68分にスターフェルトのクリアミスからハイバーニアンが決定機。しかしニスベットの放ったシュートはハートがしっかりとセーブ。これまでの試合同様、また一つ試合を左右するセーブを披露してくれました。

 

そして72分、FKから早いリスタート、ロギッチの一本の裏へのボールに抜け出した古橋が相手GKの位置を確認し絶妙ループシュート!!!そしてセルティック逆転!!!

 

1点目の時と似たような形ですが、古橋のプレースタイルは相手の油断を基にして成り立っていますね。ヨーロッパの選手と比べると身体的には劣る分、それを見事に頭脳でカバーしています。以前在籍していた中村俊輔とはプレースタイルこそ違えど、狡猾さで上回るという点では同じような気がします。フィジカル重視、正々堂々のスタイルが根付くスコットランドにおいて、彼のスタイルは希少ですしそれが上手く、有利に働いています。

 

動き出しだけでなくシュート技術も完璧、見事なループシュート。古橋にしかできないゴール。

 

 

ただその後83分に古橋ジョンストンに代えてスケールズモファットを投入したのは少しビビりましたね。以前も言いましたが、まだ10分以上あり点差は1点、さらに追いつかれた場合延長戦が待っているという状態で攻撃の主軸を下げるのはなかなか恐い決断だと思います。

 

それくらい強い意志・決断をしないと勝てない、なんていう見方もありそうですが、サッカーは運も大いに影響してくるスポーツだと思うので、可能性というのは常に残しておくべきだと思います。ましてやリードしていて有利な側、そこまでして自分たちから追い込まなくてもいいのではないでしょうか。

 

実際89分にハイバーニアンはパワープレーからニスベットがヘディングシュートもポスト直撃。これが決まっていたら正直延長戦は危なかったと思います。特に古橋に関しては常に走って相手にプレッシャーをかけられる選手であり、FWとしては世界でも屈指の守備者だと思うので、できるだけ長くピッチに残しておきたいところです。

 

それでも試合はセルティックがなんとか逃げ切り、2シーズンぶりのリーグカップ優勝!!

 

 

 

古橋はこれでより深くセルティックの歴史に名を刻んだと思いますし、増々人気も高まったのではないでしょうか。スタジアムには古橋の応援グッズや日本の国旗をもったサポーターがよく見られます。優勝セレモニーでも誰よりもサポーターからの声援を受けていましたね。

 

試合終了直後、古橋とポステコグルー監督の熱い抱擁。

 

古橋がいなかった9~10月の泥沼状態を考えると、そこからは今までは見事な立て直しでした。新監督、新主将の下、最短でのタイトル獲得は3年連続トレブルを成し遂げた数年前よりも得るものが大きい、価値のあるものだと思います。これでサポーターからのポステコグルー監督に対する信頼もより一層確かなものになったのではないでしょうか。シーズン途中での解任もあり得たなかで、ここまで見事な手腕を発揮していると思います。

 

負傷交代で涙したターンブルも笑顔で優勝をお祝い。カップを掲げる新主将マクレガー

 

あとはリーグ戦での覇権奪還、そして国外カップ戦での躍進に期待したいですね。またこの日スタメンではなかった控えの選手たちに関しても、優勝セレモニーで良い意味で100%満足できていない、ギラギラしている感じはあったので、彼らの奮起にも期待したいところです。

 

まずは1冠、優勝おめでとうございます!