スコティッシュカップ4回戦、相手は3部のアロア・アスレティックです。
試合中に気付いたのですが、監督は元レンジャーズのキャプテン、バリー・ファーガソン、そしてアシスタントは同じく元レンジャーズのボブ・マルコムと、セルティックサポーターからすればかなり燃える相手ですね。
カップ戦、さらには相手は3部(現在10チーム中8位)と、セルティックは控えメンバー中心で臨むのかと思いきや、ほとんどいつものレギュラーメンバーで固めてきました。
井手口がアンカーの位置で移籍後初スタメン、さらにジャコマキスがCFで久々の先発、それにより先日デビュー戦ゴールを決めた前田はこの日左WGでの先発です。前回MOMで大活躍だった旗手はベンチですね。
そしてハイライトはこちらです。
試合は序盤からセルティックが相手の陣地でボールを支配する”いつもの”展開。ただどこか攻撃が詰まっている印象はありました。
基本はアンカーの井手口を中心にボールを左右へ動かして慎重に相手の隙を伺っているのですが、井手口より前の選手たちが前線に張りすぎている気がしました。
それはそれで別にいいのですが、それならばサイドからもっとたくさんクロスを供給するなど、積極的に振る舞うべきだったかと思います。せっかくリスクを冒してまで前線に人数を掛けているのに、やっていることがフリーで安全そうな味方探しというのはさすがにもったいない気がします。
そう思っていた矢先の14分、左SBスケールズのクロスからCFジャコマキスがダイレクトで見事に合わせセルティックが先制!!!本当に理想的な形でのゴール。やはりスケールズの左足は一級品ですね。ジャコマキスもやっと自分を生かしてくれたという感じではないでしょうか。
クロスに対して完璧に合わせたジャコマキス。次の試合も決めて勢いに乗りたいところ。
さらにその1分後に鈍い相手CBのミスを突いたジャコマキスが再度ゴールを狙うも、これはわずかに枠の外へ。ただこれまでのチャンスシーンを見る限り、相手のレベルは予想以上に低いですね。
セルティックは難しいことをやろうとしすぎている気がします。このレベルなら正直クロスでも何でもたくさん放り込んでおけば相手が勝手にミスしてくれてサラッと点が入るなんてこともあると思います。とにかくもっと積極的に、カウンターなんて恐れずに攻めていくべきではないでしょうか。
37分、ここまで本当にチャンスがなかった、組み立てすらなかったアロア・アスレティックがチャンス。しかしFWサモンのシュートはハートがブロック。一瞬ヒヤッとしました。
45分、マクレガーが相手選手と接触して顔を負傷しマッカーシーと交代。ケガの具合が気になるところですが、これに伴い井手口がアンカーから一列前へ上がります。
そして前半ロスタイムの46分、右WGのアバダがボールを持って内へ侵入。一度パスはカットされますが、そのこぼれ球を今度は利き足ではない左足でシュート、これが決まりセルティックが良い時間帯に2点目をゲット!!
アバダはウィンターブレイクを経て成長したのでしょうか、ここ2試合を見る限り、気のせいかもしれませんがドリブルのキレやクロスの精度が高まり安定感が出てきた気がします。またこのゴールのように左足でも決められるということを示せたのは大きいのではないでしょうか。
貴重な2点目を決めたアバダ。今年はこれまでと一味違うか。
後半ももっと点を期待したいところでしたが、52分にそのアバダが足を負傷し無念の途中交代。代わりに入ったジョタはケガから復帰した前回の試合から2戦続けての途中出場、早速ゴールを見たいですね。
数分後にそのジョタのピンポイントクロスから前田がヘディングシュートも、これは相手GKハットンがスーパーセーブ。セルティックは後半若干ペースを落としましたが、サイドからのクロスでFWに合わせる形は変わりません。相変わらずジョタの華麗なボール捌きはワクワクします。そしてジャコマキスは2点目を、前田は2戦連発を狙います。
しかし63分、五分五分のボールに反応した井手口に対して、相手MFニアングが脚を削りにいくようなハードなスライディング。これによりニアングにレッド寄りのイエロー、そして井手口は一度は立ち上がるも結局交代。ニアングはその前から度々勢いのある荒い守備を見せていただけに、こうなることは予想できたかもしれません。
この日の井手口のプレーに関しては、正直アンカーのポジションというのもあってか、チームのバランス意識したショートパスメインの消極的なものだったかと思います。彼のプレーはあまり見たことがないので詳しくは分かりませんが、もっと躍動感のあるスケールの大きいプレーを期待していた分残念です。ただ後半は一列上がって前半より良いプレーを見せていたと思うので、その矢先の負傷で本当に不運でした。これで前田と旗手にさらに立ち位置を離されないか心配ですね。
これでセルティックは3選手が負傷交代。スコットランド自体激しいリーグですが、やはり下のカテゴリーに行けば行くほど激しさも増しますね。
その後マッカーシーがそのニアングに対して報復のタックル。仲間思いといっていいのでしょうか。ただマッカーシーに対しては普段の試合からプレーにおいてもそれくらいの積極性を見せてほしいところです。
78分、アロア・アスレティックが久々のチャンス。クロスボールに対してサモンが頭で決めて1-2。
1点差になった分その後は再びセルティックに緊張感が生まれますが、試合はそのまま無事終了し、セルティックがスコティッシュカップ5回戦進出!
この日フル出場した前田ですが、サイド起用というのが合わなかった気がします。ドリブルでの突破力は正直乏しいため、味方とのパス交換から内へ侵入するというプレーを狙っているようでしたが、あまり成功はしませんでした。またそうすることで彼のサイドからクロスはほとんど上がらず、ジャコマキスを生かすというチームの戦い方から外れていた気がします。前田自身クロスの精度は高くなさそうなので、それならジャコマキスと2トップで使った方が良さそうです。
相手へのプレッシャーでよく走って守備では貢献していましたが、たくさんのシュートを外していためどちらかと言うとマイナスな印象の方が強いというのが本音です。ジャコマキス、さらには古橋が復帰した場合どのような使い方をされるのか気になるところです。
前回からの期待が大きすぎたか、前田は2戦連発ならず。
また今日の試合において、CBのジュリアンが長いケガから1年かそれ以上以来の復帰を果たしベンチ入りしていたので、近いうちに出場があるとなると楽しみですね。
次回は1月27日(木曜日)午前4時45分キックオフのアウェイ、ハーツ戦。
公式戦現在4連勝中と調子の良い相手なだけに油断は禁物。とりあえず2月3日のレンジャーズ戦までは絶対に勝ち点の取りこぼしを避けたいところですね。




