GKのオナナが追放されて不出場なのは残念だった。ソング監督は不可解な選手選考でも物議を醸しているらしく、抜群のリーダーシップが良くない方向に出てしまっているのだろうか。
アフリカのチームにお決まりであるこういった内紛はカメルーンに大敗か奇跡の勝利の究極の2択をもたらすと思っていたが、そんな中、CKから後者に繋がるワンチャンスを決めてくれた。
日の差し込むピッチにベンチメンバーが駆け込んでくる光景は美しかったし、チームとしてまとまっているように見えるのが、団結力があるのかないのかよく分からないところである。
セルビアもいい時間帯に同点に追い付いた。パブロビッチは今回も初戦のブラジル戦も緊張で力んでいる印象はあったが、同時にその大胆なプレーの奥に魂を感じる。勇敢で注目しがいのある若手選手だ。
セルビアが立て続けのゴールで一気に逆転したが、カメルーンは守備を修正する間もなくセルビアの勢いに飲まれてしまった印象である。
ゴールを決めたセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチだが、弟のバニャ・ミリンコビッチ=サビッチは威圧感だけでいったら世界最強のGKではないだろうか。
兄弟のサッカー選手はたまにいるが、GKとフィールドプレーヤーというのはなかなか珍しい気がする。見た目が兄弟には見えないし、苗字もややこしいところを踏まえると、複雑な家庭環境で育ってきたのではないかと感じてしまう。
後半にはついにミトロビッチが決めたが、ゴールの形からも、周りが彼に決めてもらうことを求めていた気がする。それ以外のプレーからもそういった印象は感じた。
前のブラジル戦ではチームとしてまとまっていないと感じたが、まったくの勘違いだったらしい。カメルーンもなんだかんだチームの雰囲気は良さそうだし、逆に今大会はそうじゃないチームは見当たらない。
1-3になったカメルーンはこのままズルズルいくんだろうと思っていたが、あっという間に3-3に追いついてしまった。
アブバカルはゴール後の笑顔が可愛らしかったし、チュポ=モティングもアフリカの選手には珍しい献身的なプレーを続けていただけに、ゴールという形で報われて嬉しかった。
その後は両チーム疲労で足が止まり決着がつかなかったのは残念だったが、カメルーンの流れに左右されない、良い意味も悪い意味でもアバウトな感じが見てて楽しかった。こういったその国の地域性、独自性が見れる舞台こそW杯だと実感した。