アメリカに来て驚いたことの一つに、日本のようなケーキ屋さんがないこと。

 

2年前、夫婦で渡米を祝おうとGoogleマップで日本のようなケーキ屋を必死で探したけど。なかった。だから、日本のああいうケーキ屋さんは、アメリカの田舎にはないことを早い段階で知った。

 

でも逆に、こういうケーキ屋さんならある。その名も「Nothing Bundt Cake」。

ニヤリす、すごいよね…

日本では、なかなかないパターン。見た目というか、クリームのぬり方ね。そうきたかという感じでインパクト大。ある程度下調べをしていた自分は、お目当てのフレイバーがあるか探そうとしたが、夫は案の定、きょとんとしていたキョロキョロ「こ、これだけ?」ってなっていたよね

 

↓とりあえず3つ購入。

↓ピーカンプラリネの断面

土台となるケーキ部分は、しっかりボリューム感があるタイプ。マフィンでもパウンドケーキでもなく、日本のスイーツに該当するものがどうしても思い浮かばない。


しっとりもっちりで、ちょっとだけスパイスがきいている。そこにさらにナッツの香ばしさと歯応え、バタークリームの甘さとコクが合わさると「美味しーラブ」ってなる。見た目を裏切り、口の中はいい意味ですごい複雑な状態に。

 

食べ進めれば進めるほど、美味しいを感じた。アメリカのスイーツにはスパイスが加わることも多い。もちろん、スパイス感が強すぎて食べれないものもあるけど、スパイスをアクセントとする美味しいケーキもたくさんある。その魅力が分かればハマるから不思議。

 

残りの2つのフレイバーも、もう果てしなく美味しかった。書きたいけど果てしなく長文になるので、美味しいの説明はまたいつかの機会に。



 

このケーキ屋さん。実は、2年前にケーキ屋を探した時に見つけていて、存在は知っていた。でも、それこそ見た目のインパクトで「これはないチュー」と決めつけてスルーしていた。

 

その先入観が邪魔をして、この美味しさを知るまでに結局2年もかかってしまった。

 

「初めて」をスタートさせることに、年齢とともにものすごく勇気がいるようになってきている。それは失敗した時に、あの裏切られたような時間を過ごしたくないから。でもそれと同時に新しい発見や新しい喜びからどんどん縁遠くなっていく。

 

だから「初めて」をスタートさせて、たとえ失敗しても、とりあえずその場は笑ってスルーして、さっさと記憶から消す。それは自分に対してだけでなく、誰かに対してもそう。


失敗したことよりも、「初めて」をスタートさせたことを応援できる自分でいたい。