以前、見たテレビによると、
被災地で集団移転・高台移転が進まない要因のひとつとして、
移転先の土地(森や山)の所有者が見つからないことをあげていました。
所在がわからない。
分かっても連絡がつかない。
所有者が見つかったとしても、土地の境界線がわからない。
それを示す資料もない。
その気の遠くなるような作業を根気よく続けるのは役場の人たち。
そしてその役場には人手が足りず、全国から期限付きの職員が集められている。
家族を残して派遣された職員たちは、
期間が過ぎればやりかけの仕事を残して、
後ろ髪を引かれる思いで、帰っていく。
期間の延長を自ら申し出る人もいる。
派遣された土地の人とも繋がりが強くなり、
その土地への思いも強くなっていく。
そんな番組を思い出したのは、
ラジオから流れてきたニュースを聞いて
岩手県大槌町に兵庫県から派遣されていた方が、
「大槌は素晴らしい町です。」という言葉を残して自ら命を絶ってしまった。
”日本経済新聞”より↓
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0500W_V00C13A1CC0000/
被災地支援の職員自殺 兵庫・宝塚市から派遣
東日本大震災の復興支援のため、岩手県大槌町に派遣された兵庫県宝塚市の男性職員(45)が、宿舎として利用する岩手県宮古市の仮設住宅で首をつった状態で死亡していたことが5日、分かった。自殺とみられる。
宝塚市によると、遺体が見つかったのは3日午後7時ごろ。2日から連絡が取れなくなり、心配した家族が、宮城県南三陸町に派遣されている同僚に確認を依頼。仮設住宅を訪ねた同僚が室内で発見した。
宛名のない遺書が残されており「ありがとうございました。大槌は素晴らしい町です。大槌頑張れ」と記されていた。
男性は昨年10月から大槌町に派遣され、3月末まで滞在する予定だった。道路や住宅を再配置する土地区画整理事業などを担当し、復興計画に関する住民のヒアリング調査をしていた。
宝塚市の中川智子市長は5日に記者会見し「誠実な人柄で、被災者に寄り添って頑張ってくれていた。無念でならない」と話した。〔共同〕
ご冥福をお祈りいたします