http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20120611-965602.html
昨年11月に和洋紙販売会社柿本商事(京都市)主催の「恋文大賞」で、津波にのまれた夫への思いをつづった手紙で大賞を受賞した宮城県気仙沼市の「すがとよ酒店」の菅原文子さん(63)の夫豊和さん(当時62)の遺体が発見されたことが、10日までに分かった。
東日本大震災から約1年3カ月を経過した遺体発見は極めて異例だ。
文子さんによると、今月5日に同市役所から遺体発見の連絡があった。
遺体は同市本浜町の自宅兼店舗から約200メートル先の全壊した市営アパートの下から泥に埋もれた状態で見つかった。
同所のがれき撤去が同地区で最後だったため発見が遅れたという。
同日、宮城県警気仙沼署で遺体の写真や着衣などから豊和さんと確認した。
大賞作品「あなたへ」と題した手紙では「ありがとうと伝えたくて切なくて悲しくてどうしようもないけど。
私はいつものようにお店で待っています」とつづっていた。
文子さんは「やっと帰ってきてくれた。手紙の思いが伝わったのかもしれない。
『ありがとう』以上の言葉が見つかりません」と震える声で心境を語った。
【峯岸佑樹】
[2012年6月11日8時41分 紙面から]