「3.11大震災 記者たちの眼差し」vol.8 | Love & Peace 2011

Love & Peace 2011

3.11
あの日から変わったこと
変わらないこと
先送りできる問題なんてひとつもない!

(前記事からの続きです)


~episode 9~

<岩手県陸前高田市>


6月、陸前高田高校のKさん(18歳)は長崎にいた。

長崎が続けている”高校生平和大使”のメンバーになるためで、

”高校生平和大使”は、毎年国連に派遣されている。


「津波による被害が、原爆に通じるところがある。

両親、友達を失ってしまい、いろんな人の支援で生きている。

被災した惨状、私たちの気持ちを世界の人に伝えていきたい。」

Kさんは”原爆資料館”を被災者の目で見つめる。



津波の後、

夕方になっても、夜になっても帰ってこない両親を、

「あぁ、帰ってこないんだなって・・」思ったという。



長崎で被爆者の女性の体験の声を聞く。

母や姉妹の遺体を探して回った話を・・

「一人でもいい、草を食べてもいい、そして今を生きている。

前進して頑張っていただきたい。」


Kさんに遺体安置所を探して回った記憶が蘇る。

両親の死に顔を思い出して辛かったことを。

「生きる勇気をもらった」

彼は涙を拭いた。





8月、スイスのジュネーブにある”国連欧州本部”。

英語によるスピーチを述べて、惨状を伝えた。

「防災意識と希望を、人にもたらすことはできる。」

故郷の復興に向けて、しっかり前を見据えていた。





(おわり)