(前記事からの続きです)
~episode 6~
<宮城県気仙沼市・名取市>
3月12日(気仙沼)
津波と火災で何もかも失ったおばあさんは
まだ煙が立ちのぼる中
唯一残った孫の写真1枚を手に
燃えてしまった家を見つめていた・・
「実態を伝えたい・・」
記者は住民が孤立している小学校の避難所に向かった
「水と情報が足りない!」訴える人
バケツリレーで炎から小学校を守った
疲労が隠せない人たち
女性たちは笑顔で食事を作る
「家が無くても食べてかなきゃならない」
記者とスタッフはたまらず涙を流す
何人かの女性がつられて泣き出す
「みんな涙たらさなくて がんばってきたんだ!」
二人のおばあさんが
津波の被害を見渡せる斜面に腰掛けていた
お互い娘や孫が見つからない
「1週間こないんだ」
涙を流す・・
「どうかお元気でいてください」
精一杯の言葉だった・・
3月12日(名取市閖上)
田んぼのあぜ道におばあさんの遺体が横たわっていた
目と鼻の先ではヘリコプターで助けられる人の姿があった
そこは生と死がとなりあわせの場所
警察官は手を合わせる
「今は収容することができません」
圧倒的な”無力感”を記者は感じた・・
3月11日、上空から記録を残した自衛官
カメラは津波をとらえた
津波と同じスピードで逃げる車
屋上に取り残される人
”自責の念”と”悔しい胸の内”を語る自衛官
「ほんのちょっとの差で未来を絶たれた人たち
上空から見ていていたたまれなくなった」と・・
記者は言う、「これからを生きるために忘れてはいけない!」と。
(つづく・・)