”あいつ” | Love & Peace 2011

Love & Peace 2011

3.11
あの日から変わったこと
変わらないこと
先送りできる問題なんてひとつもない!

昨日、”コンサドーレ札幌”がJ1昇格を決めた。

http://news.biglobe.ne.jp/sports/1204/nsp_111204_8975648873.html



昨年、長い闘病の末に逝っちまった俺の友達が大好きだった

”コンサドーレ札幌”!



1つ年下の”あいつ”と知り合ったのは伊豆だった。

何度も一緒に海に潜った。



そのうち、毎月俺が参加していたフットサルに彼も来るようになり、

彼は俺が行けなくても欠かさず参加するようになった。

とても真面目だった。


あいつはキーパー。

学生時代、本格的にキーパーだったらしく、セービングは素晴らしかった。

素人の集まりみたいなチームを、後ろから激しくコーチングしていた。



いつしかフットサル中に、息苦しさを訴えた。

肺にとても大きな腫瘍が見つかった。



それからは何年も入退院を繰り返した。


同じ街に住んでいたので、良く酒も飲んだ。

酒なんて、体にいいわけがないのに、

退院しては飲みに行きたがった。

毎回、最後になる気がして俺は付き合った。

ある時なんて、電柱に寄りかかってでも行きたがったので、

説得して家まで送ったこともある。



病院にお見舞いにも行った。

抗がん剤で髪が抜けた頭は、

プライドの高いあいつは見られたくないはずだから、

”コンサドーレ札幌”のニットキャップをプレゼントした。


歯にもの着せぬ言い回しは、敵もつくりそんなに友達は多くなかったようだ。

はじめてヤツとさしで飲んだときなんかは、チョームカついた!

だけど、サッカーの話には目を輝かして食いついてきた。

昼間仕事で見れなかった試合なんかも、細かく解説してもらった。



彼が亡くなったのを知ったのは、

1週間ほどしてからだった、

彼は独身で一人暮らしだったので、

ご家族は交友関係がわからず、

誰に連絡すればいいのかさえわからなかったそうだ。


話を聞くと、退院中の彼は比較的調子もよかったらしく、

家族と数日後、旅行に行く予定だったそうだ。


最後に届いたメールは、

「まだろくに歩けませんが、とりあえず退院しました。」



最後に一緒に行ったお店で、

キンキンに冷えた生ビールをひとつ多く頼み、

”あいつ”の座ってた席に置いた。



彼の実家でご両親に会った。

とても辛かった。

もらってきた写真とダイビングのライセンスカードは、

我が家に飾ってある。


そんな”あいつ”の大好きな”コンサドーレ札幌”がJ1昇格!

俺の大好きな”浦和レッズ”はJ1残留!

「よかったじゃないですか」って聞こえる。

昨日はあの店のあの席でのんでたに違いない。



葬式も行われず、覚悟もしてたせいか、

俺は泣くことがなかったけど、

この昇格のニュースは、ちょっと泣きそうになった。



彼は震災があったことも知らない。



”あいつ”が俺のブログを見たら、

「ふーん」か「ふんっ」て言うだろうな。

だいたい年下のくせに生意気なんだよ!



昇格おめでとう!

飲み行くぞ!