昨日(2010年5月15日)、知財関係者(私は違うけど)が集まるSMIPSの講演会でファイザー(株)中央研究所研究連携戦略部長を務め、中央研究所閉鎖後はIV社に転じた平手純司ディレクターの講演を聴講いたしました。内容としてはIV社の会社紹介レベルと思いますが、私としては興味深くお話を聞けました。
なお多少誤解をしている内容もあるかもしれませんので、念のため(配付資料ナシなので)
・変化の激しい時代に1企業が単独でイノベーションを起こすだけの時間的な余裕はない。また1つの技術的な革新だけでは具体的な商品として完成する事も難しくなっている。オープンイノベーションはそれを解決できると考えている。IV社はアカデミックも含めたグローバルなイノベーションの取引市場を成立させる事を目指している。
・IV社は
1)特許を買う
・・・だけでなく
2)シーズレベルのものを共同して特許に仕上げる事業
3)自らラボを持ち特許のベースとなる知見を発見する事業
・・・も展開している。日本では2)について事業を行っているし将来的には(あくまでも個人的な意見と述べていたが)3)についても可能性があるとの事。時々、特許を買って欲しいという相談を受けるが日本では事業を行っていないので本社に問い合わせてもらっているとの事。
・上記の事業は独立しておりファンドを形成して運営しているような説明をしていた。ファンドとしての利回りは非公開だが、まだ始まったばかり(設定後20年と述べていたと思う)なので何とも言えない段階との事。
・IV社は特許を独占的に許諾、売却する事を基本的にはしない。その代わりに妥当な水準での金額を設定する事で複数の企業が特許を利用してもらう事を考えている。
・ IV社は今後解決すべき課題を具体的に書類としてまとめる事を継続的に行っている。日本語として現在、100件程度になっているが今後200から300件程度まで数年で作成して有望な技術・アイデアを募ったり発明者・研究者を見つけて発明の機会を与える事に注力していきたい。
・上記の書類 (レポート)を見たいという研究者は多いが契約者以外には見せる事が出来ない。どうしてもという要望も多いのでタイトル程度は案内する事もあるとの事。
・ヨーロッパではなくアジアに注力しているのは特許出願に比べると利用されている比率が少ないからである。埋もれた知見や研究者を掘り起こす事が必要。
・アメリカでさえ「発明家」と名刺にある人と挨拶した事はほとんどない。ごく普通に「発明家」と名刺に表記できる社会にしていきたい。・ IV社はパテントトロールではないし、今後もなる気はないという事は強調していた。よく指摘されるのだろう。
・IV社の事業はまだまだ始まったばかりだが最近、新聞記事になったテラパワー社はIV社の投資先の1つである。ただし現時点で東芝との関係は交渉中であるとしか言えないとの事。
なお多少誤解をしている内容もあるかもしれませんので、念のため(配付資料ナシなので)
・変化の激しい時代に1企業が単独でイノベーションを起こすだけの時間的な余裕はない。また1つの技術的な革新だけでは具体的な商品として完成する事も難しくなっている。オープンイノベーションはそれを解決できると考えている。IV社はアカデミックも含めたグローバルなイノベーションの取引市場を成立させる事を目指している。
・IV社は
1)特許を買う
・・・だけでなく
2)シーズレベルのものを共同して特許に仕上げる事業
3)自らラボを持ち特許のベースとなる知見を発見する事業
・・・も展開している。日本では2)について事業を行っているし将来的には(あくまでも個人的な意見と述べていたが)3)についても可能性があるとの事。時々、特許を買って欲しいという相談を受けるが日本では事業を行っていないので本社に問い合わせてもらっているとの事。
・上記の事業は独立しておりファンドを形成して運営しているような説明をしていた。ファンドとしての利回りは非公開だが、まだ始まったばかり(設定後20年と述べていたと思う)なので何とも言えない段階との事。
・IV社は特許を独占的に許諾、売却する事を基本的にはしない。その代わりに妥当な水準での金額を設定する事で複数の企業が特許を利用してもらう事を考えている。
・ IV社は今後解決すべき課題を具体的に書類としてまとめる事を継続的に行っている。日本語として現在、100件程度になっているが今後200から300件程度まで数年で作成して有望な技術・アイデアを募ったり発明者・研究者を見つけて発明の機会を与える事に注力していきたい。
・上記の書類 (レポート)を見たいという研究者は多いが契約者以外には見せる事が出来ない。どうしてもという要望も多いのでタイトル程度は案内する事もあるとの事。
・ヨーロッパではなくアジアに注力しているのは特許出願に比べると利用されている比率が少ないからである。埋もれた知見や研究者を掘り起こす事が必要。
・アメリカでさえ「発明家」と名刺にある人と挨拶した事はほとんどない。ごく普通に「発明家」と名刺に表記できる社会にしていきたい。・ IV社はパテントトロールではないし、今後もなる気はないという事は強調していた。よく指摘されるのだろう。
・IV社の事業はまだまだ始まったばかりだが最近、新聞記事になったテラパワー社はIV社の投資先の1つである。ただし現時点で東芝との関係は交渉中であるとしか言えないとの事。