刑務所での暮らしで当たり外れがあるのは
共同生活を送る場合の部屋割りだ

部屋によってルールが様々だからだ
トイレの使用
洗面の使用
私物の整理
生理現象にいたるまで…である

酷い場合は、ミリ単位で整頓を強要される
オナラはもちろん、クシャミにまで
許可を得てしなければならない特殊な
ルールがある部屋もあったりする

トイレ掃除も部屋単位でルールがあり
素手で便器を洗うのは当たり前
毎日の部屋もあれば
週一の部屋もある

基本は、先に入所した者が番席が上だが
類が上がれば、入れ替えもある
懲罰を受けた者は、類が下がり
番席も下に下がる
基本は年齢よりは、番席が優先されるが
いつのまにか微妙な力関係が形成される

刑務所の生活を左右するのは
部屋割り次第なところがあり
当たりだとある程度、快適に過ごせ
ハズレだと地獄のような奴隷生活となる

刑務所によるが
工場も居室も同じメンバーで暮らす場合もあり
四六時中、一緒にいるということになる
コミュニケーションがとれないと
一日中、地獄のような生活となる

とにかく細かい奴、嫌味な奴と同じだと
苦痛を強いられる生活が続く
中には、ズボラでだらし無い奴ばかりだと
不潔で不快な環境となり
これも耐えられない生活が続く

部屋が嫌で〝飛ぶ〟(失業拒否)する者も
少なくない 
これは、ほとんど懲罰をくらうことになり
部屋を替わることができても
次の部屋では番席も下がって入ることになる
また次の部屋で運悪くハズレだと
異なった地獄のような生活が続く

もっと運が悪いと
〝元いた部屋に戻される〟そうなると
前より地獄のような生活が待っている

刑務所は共同生活をどう乗り切るかが
全てであり
刑務所は人間関係をどう乗り切るかが
全てである