刑務所には幾つもの人間関係が存在する

• 同じ拘置所から送られた者同士
• 同じ日に送られた者同士
• 同じ犯罪を犯した者同士
• 同郷、同年齢、様々だ

特にシャブや大麻関係は情報交換?的な
話題で盛り上がっている

どんな理由でも最初に関係ができれば
孤立することは避けられる

ピンク系の犯罪歴は 受刑者からも
刑務官からも阻害されることがある
「何をやった?(犯罪歴)」は
侵入に対する最初の質問だ

無銭飲食のものは〝詐欺〟と答え
万引きのものは〝窃盗〟と答え
猥褻や強姦のものは〝傷害〟と答えることが
多いようだ
特に初犯の刑務所は最初が肝心だ

最初に、これらの嘘がバレると人間関係が
おかしくなる 
必ずバレるからだ 馬鹿にもされる

数年間だが人間関係は重要だ
これで居心地が左右される
失敗すれば 地獄のような日々が続く

社会や学校のイジメとは違い
昼も夜もである

共同生活を送る為には 最重要である

学歴が無さすぎるものは
有るフリをする
学歴が高すぎるものは
無いフリをする

何もかも無さすぎても有りすぎても
対象になったりする

刑務所の中では
マナーや行儀に関しては
社会より厳しい…

便所の〝音〟と〝匂い〟には
特に気をつけなければならない

扉一枚隔てて 人が眠っている環境だからだ
便所は、ガラス張りだ
無音、無臭はとても困難なことだ
様々な工夫がいる
大便はなるべく居室ではなく
工場ですませる
小便は音が出ないよう、飛び散らないよう
座ってすませる
部屋ごとにもルールが異なっている

人間関係が良好だと思っていても
シャバからの手紙を喜んで読んでいることが
原因で阻害が始まったりする
些細なことが原因でイジメがはじまる

一番いいのは、目立たないことだ
誰の関心も持たれないのが一番である
人間関係はほどほどがよい

刑務所の人間関係は良すぎても
悪すぎてもダメなのだ

「一身上の都合で…」は許されない
決して自分から逃げられないのが
刑務所なのである

塀があろうが、なかろうが