「今度こそ 幸せにするからな」
幸せの約束である

刑務所にいると 愛する人への想いは強くなる
待ってくれている 妻や恋人に
そう思うことが強くなる

しかし、現実的には様々な障害が
待ち受けているのも間違いない

刑務所生活を送っていくうちに
段々とその事を真剣に考えるようになる

言葉だけで反省していた時と異なり
心から そう思い、感じてくると
自らの再スタートへの不安や
自らの再犯への不安が押し寄せてくる

それを乗り越えられるとようやく
〝心に誓う〟ことができる

「もう 絶対に〝不幸にしない〟からな」
刑務所にいる人間だからこその
本当の想いだ
軽はずみに 〝幸せにする〟とは言えない
しかし、それ以上の懸命さがこもっている

『もう 不幸にしない』
これも立派な 幸せの約束なのである