神崎は ここに来て刑務官の資質の差が
とても大きく感じるようになった

とにかく職務に忠実であり真面目
とても厳しいが 差別は一切しない
愛すべき面もある実直な刑務官

受刑者にとても親身になってくれ
相手の気持ちになって接してくれる
厳しさの中に温かさをもつ刑務官

点数稼ぎが露骨で 常に掌を返してしまう
相手の気持ちは二の次で 体裁ばかりを
気にする 〝ザ 公務員〟の刑務官

罵声や怒号で 威圧感を与える
常に虚勢を張り 受刑者を蔑ろにする
制服を着ていなければ〝チンピ◯〟刑務官

どの受刑者よりも 悪質な人間資質をもち
刑務官である前に 人間として失格である
受刑者の更生を妨げる 悪徳刑務官

朝から、晩まで ここの受刑者に
接していると 性格も歪んでしまうのも
わからないでもない
彼らは 生涯 働かなければならないからだ
職場なのだから…

神崎も 大林と熊澤以外は許せてしまう
しかし、この二人は 絶対に赦せない
彼らが原因で 刑務官の資質全体に影響する

更生をさせる為に努力している
他の刑務官に同情する

本来なら 実名を公表したいが
この小説風ブログは 〝フィクション〟だ

あくまでも〝仮名〟で描く事にしよう

つづく