シャフトカップリングとは

シャフトカップリングは、2つの回転軸を連結してトルクを伝達する部品です。主にモーターや機械の駆動装置で使用され、機械システム内での動力伝達を効率よく行います。シャフトカップリングは、トルクの伝達効率や振動の吸収、軸ずれの補正に重要な役割を果たします。適切に設計されたカップリングは、システム全体の性能を最大限に引き出します。

■ 設計時に考慮すべきポイント
1. トルク容量と強度


シャフトカップリングの設計では、伝達するトルクの大きさに合わせた強度を持つ材料と構造を選ぶことが重要です。

許容トルクを超えないように設計し、モーターや機械部品の負荷を均等に分散できるカップリングを選定します。



2. シャフトのサイズと軸間のずれ

シャフトカップリングは、接続される2つの軸の寸法や形状に合ったものを選ぶ必要があります。

軸間のずれが発生する場合に柔軟に対応できるカップリングを選定することが大切です。軸のずれや振動を吸収する機能が求められます。

エラストマーやゴム製のカップリングは、軸ずれや振動吸収に優れています。

3. 効率的なトルク伝達

カップリングの設計は、トルクの損失を最小限に抑えるようにすることが求められます。

剛性が高いカップリングは効率的にトルクを伝達しますが、軸の不整合や負荷の変動を吸収できる柔軟性を持たせることも重要です。

歯車タイプやクローズドタイプのカップリングは、トルク伝達効率が高い傾向にあります。


4. 振動の吸収

機械の駆動には必ず振動や衝撃が発生しますが、カップリングはこれを吸収してシステムへのダメージを減少させる役割を担います。

ゴム製、エラストマー、スプリング式のカップリングなど、柔軟性のある材質は振動や衝撃をうまく吸収し、機械の長寿命化にも貢献します。

5. 耐久性とメンテナンス

長期間使用するためには、耐久性や摩耗抵抗を十分に考慮する必要があります。

定期的なメンテナンスが必要な場合、メンテナンス性の高いカップリングを選定することが望ましいです。

特に過酷な環境下で使用する場合、耐腐食性や耐熱性を持つカップリングが必要です。

■ シャフトカップリングの種類と選び方
1. フレキシブルカップリング


軸のわずかなずれや振動を吸収するため、精密機械や振動の多い環境に適しています。

ゴム、エラストマーを使用したカップリングが主流です。精度やトルクに応じた選定が重要です。

2. 剛性カップリング

高い精度で軸のズレを許容しない場合に適しています。

金属製の剛性カップリングは、振動を吸収することはできませんが、非常に高いトルクを効率よく伝達します。

精密機器や高負荷用途に向いています。

3. ギアカップリング

ギアを使用して高トルクを効率的に伝達するカップリングです。

高負荷のトルク伝達に適しており、大型機械や重機などで使用されます。

高精度なギアの設計が必要となります。

4. コプラカップリング

2つの軸を接続するのに最も一般的に使用されるカップリングで、一般的な機械装置に適しています。

コストパフォーマンスが良く、簡単な構造で使いやすいため、標準的な用途で広く使用されています。

■ まとめ

シャフトカップリングは、機械システムの効率的なトルク伝達と安定動作に欠かせない重要な部品です。選定時にはトルク容量、振動吸収、耐久性、メンテナンス性を十分に考慮し、用途に応じた最適なカップリングを選ぶことが重要です。適切なカップリングを選定することで、システム全体の性能を最大化し、長期的な運用の信頼性を確保できます。