シャフトカップリングは、異なる軸間でトルクや運動を伝達するための装置です。一般的に使用されるシャフトカップリングの主な種類には以下のようなものがあります。
1. ジョータイプカップリング（Jaw Type Coupling）: ジョータイプカップリングは、エラストマー（弾性体）のジョー（爪）を用いて軸を結合します。柔軟性に優れており、トルク伝達時の軸のずれや振動を吸収します。一般的に、小型の電動機やポンプなどの一般的なアプリケーションに使用されます。
2. ビームカップリング（Beam Coupling）: ビームカップリングは、薄い金属のビームを使用して軸を結合します。高い柔軟性を持ち、トルク伝達時のずれや振動を吸収します。精密な位置合わせや高速回転アプリケーションに適しています。
3. オールジアタイプカップリング（Oldham Coupling）: オールジアタイプカップリングは、3つのディスク（2つの外側のディスクと1つの中央のスリップディスク）から構成されています。ディスクのスリップによって軸が結合されます。トルク伝達時の軸のずれを吸収し、また軸の並行性を保持することができます。
4. ギアカップリング（Gear Coupling）: ギアカップリングは、歯車を使用して軸を結合します。高いトルク伝達能力と剛性を持ち、大型の機械や重負荷アプリケーションに使用されます。一般的に、工場の機械やプロペラシャフトなどの場所で使用されます。
5. フレキシブルカップリング（Flexible Coupling）: フレキシブルカップリングは、柔軟性のある素材（例：ゴム、ポリウレタン）を使用して軸を結合します。トルク伝達時のずれや振動を吸収し、軸の並行性の誤差を補正することができます。一般的に、一般的な駆動システムやモーターとポンプの結合に使用されます。
これらは一般的なシャフトカップリングの種類の一部です。特定のアプリケーションに最適なカップリングを選択するには、使用環境、トルク要件、軸の直径などの要素を考慮する必要があります。また、メーカーやサプライヤーのカタログや専門家の助言も参考になります。