ユニポーラステッピングモータは、ステップモータの一種であり、コイルが個別に制御可能なタイプです。ユニポーラステッピングモータには以下の2つのタイプがあります。
ユニポーラ: ユニポーラステッピングモータは、各コイルが中央タップ（センタータップ）と呼ばれる中間点で分かれているタイプです。各コイルは、センタータップからの正または負の電流パルスを受けて制御されます。ユニポーラステッピングモータは、コイルの接続が比較的簡単であり、制御回路も単純です。しかし、トルクや効率は比較的低くなる傾向があります。
ハーフユニポーラ: ハーフユニポーラステッピングモータは、各コイルがセンタータップを持たずに直列または並列に接続されているタイプです。各コイルは、正または負の電流パルスを単独で受けて制御されます。ハーフユニポーラステッピングモータは、ユニポーラステッピングモータよりもトルクや効率が向上します。ただし、ユニポーラモータよりも制御回路がやや複雑になる場合があります。
ユニポーラステッピングモータは、ステップモータの中でも比較的簡単な制御が可能であり、低コストで入手できるため、広く使用されています。一般的な応用分野は、プリンター、ロボットアーム、自動制御装置、精密機器などです。ただし、ユニポーラステッピングモータは、トルクや効率の点で他のタイプのステッピングモータに比べて制約があるため、高性能な応用には他のタイプのステッピングモータが適している場合があります。