バイポーラステッピングモータの駆動方法には、以下の2つの主要な方法があります:

フルステップ駆動(Full-Step Drive): フルステップ駆動では、ステッピングモータの2つのコイルを順番にON/OFFすることで駆動します。つまり、モータの1つのコイルをONし、もう1つのコイルをOFFにすると1ステップ進みます。次に、ON/OFFを切り替えて逆方向に1ステップ進めるという動作を繰り返します。フルステップ駆動では、モータが比較的高いトルクを発揮しやすく、位置制御も容易です。しかし、解像度は1ステップの角度に制限されます。


ハーフステップ駆動(Half-Step Drive): ハーフステップ駆動では、ステッピングモータのコイルをフルステップ駆動と同様にON/OFFするだけでなく、1つのコイルをONのままにしたり、2つのコイルを同時にONにしたりすることで、より細かなステップを実現します。例えば、最初に1つのコイルをONにして1ステップ進み、次にもう1つのコイルもONにしてさらに1ステップ進むという操作を行います。このような方法により、フルステップ駆動よりも2倍の解像度が得られますが、トルクはやや低下する場合があります。

駆動方法は、制御回路によって制御されます。一般的には、マイクロコントローラや専用のステッピングモータドライバを使用して、ステッピングモータを駆動します。これらの制御回路は、モータに正確なパルス信号を送り、適切なタイミングでコイルのON/OFFを制御します。

バイポーラステッピングモータは、精密な位置制御や高トルク要求があるアプリケーションで一般的に使用されます。駆動方法は、制御システムの要件やアプリケーションの特性に応じて選択されます。