PM型ステッピングモータは、永久磁石を使用して動作するステッピングモータの一種です。以下に、PM型ステッピングモータの基本的な仕組みを説明します。

PM型ステッピングモータは、固定されたステータ(ステータコイル)と回転するロータ(ロータ磁石)から構成されています。ステータコイルは通常、複数のコイルが等間隔に配置され、それぞれが1つのステップ角度に対応しています。ロータ磁石は、永久磁石であり、ステータコイルの周囲に配置されています。

「写真の由来:Φ35x22mm PM型ステッピングモーター 15度 53.9mN.m (7.634oz.in) 0.8A 4ワイヤー


ステッピングモータの動作は、ステータコイルに流れる電流のパターンを変化させることで制御されます。電流がステータコイルに流れると、ステータコイルは磁場を発生し、その磁場とロータ磁石の磁場との相互作用によって、モーターがステップごとに回転します。

具体的な動作は、以下の手順で行われます。

「写真の由来:Φ42x18mm PM型ステッピングモーター 3.75度 49mN.m (6.94oz.in) 0.42A 4ワイヤー


1つのステップ角度に対応するステータコイルに電流を流します。このとき、他のステータコイルには電流を流さないため、磁場の発生は特定の位置に集中します。

ステータコイルの磁場とロータ磁石の磁場が相互作用し、ロータ磁石が引き寄せられます。この結果、モーターが1つのステップ角度だけ回転します。

電流を次のステップ角度に対応するステータコイルに切り替えます。これにより、ロータ磁石の位置が次のステップ位置に固定されます。

ステップ2とステップ3を繰り返すことで、ステッピングモーターはステップごとに回転します。

このように、ステータコイルに流す電流のパターンを制御することで、ステッピングモーターは正確な位置制御や角度変化を実現します。制御信号を与えることで、ステッピングモーターは所望の位置に精密に移動し、高いトルクと位置決め能力を持つことが特長です。

なお、具体的なステッピングモーターの構成や動作特性は、製造元やモデルによって異なる場合があります。したがって、使用するステッピングモーターの仕様書やマニュアルを参照することが重要です。