単軸ロボットとロボシリンダは、どちらもボールネジ、リニアガイド、ACサーボモータを搭載した高精度電動アクチュエータです。つまり、動作機構はどちらも同じなのです。しかし、価格は単軸ロボットよりもロボシリンダの方が圧倒的に安いことがほとんどです。なぜ動作機構が同じにも関わらず価格差が生まれるのでしょうか?答えは「使用目的の違い」にあります。

単軸ロボットは、主に「重量物を高速に高精度で長距離搬送する」ような動作を行わせることを前提に設計されています。そのため、ロボシリンダに比べて高剛性であり、ストロークも長く、搬送質量上限や位置決め精度、最高速度が高いのが特徴です。一方で、ロボシリンダは「軽量物をそれなりの速度・精度で短距離搬送する」ような動作を行わせることを前提に設計されています。単軸ロボットに比べて小型なのも特徴であり、エアシリンダの置き換えに使用されるようなイメージです。

このように、同じような機構で動作する単軸ロボットとロボシリンダですが、工程を考えワークに対してどのような動作をさせるか、必要な品質はどのくらいかを考慮して適切に使い分けることで、装置全体のコストを下げたり小型化することができるようになります。
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