産業用マニピュレーティングロボット
一般的にロボットと呼ばれるものには、大きく分けて二種類存在します。
一つは産業用マニピュレーティングロボットで、日本工業規格の定義ではプログラミングによる自動的な制御によって、マニピュレーション機能などを駆使し、産業に用いられるものとされています。
マニピュレーション機能とは、人間の手足のような巧妙な動作機能のことで、アーム等の本来は単純な動作しかしないものに多様な動作を実現させるものです。
産業用マニピュレーティングロボットは、主に工場などの単純作業の工程で、人間の代わりに使用されます。
複雑な作業には向きませんが、重い物体の移動や大きな力を要する作業には絶大な効果を発揮しています。
非産業用パーソナルロボット
一方、非産業用で主に個人用途を目的としたものはパーソナルロボットと呼ばれ、日本国内では20世紀末頃から、一部メーカーによって製造・販売され、次世代型とも呼ばれています。
次世代型の場合は、人間の居住空間で一緒に生活するか、あるいは生活の手助けをする個人向けで、産業用のように単純に作業をこなすだけではなく、人間の感性等も考慮されているもの、と定義されています。
具体的には、犬や猫のようにペットの代わりとして人間とコミュニケーションをとることを目的としたものや、本来人間が行うべき清掃などを人間の代わりに行うなど、手助けを目的としたものが一般的です。
デジタルネイティブ世代が牽引する“これからのロボット”
また、ジャイロセンサーや音センサー等を搭載したものでは、障害物に衝突することなく二足歩行したり、ダンスを踊ったりするものもあります。
ジャイロセンサーとは、コリオリの力から発生する電位差で角速度を検出し電気信号に変換するもので、角速度センサーとも呼ばれ多くの分野で利用されています。
人工知能プログラミングを搭載したパーソナルロボットは、人間との会話を積み重ねるごとに会話の内容から学習し、徐々に関連性の高い語句を選択するようになるなど、年々性能も上がっています。
人間の手助けを目的としたものは清掃に限らず、高齢化により社会問題となっている介護分野にも進出しています。
例えば老人を安全に運ぶタイプのものや、オムツ交換や歩行訓練の手助けをするものもあり、在宅介護の分野では今後が期待されています。
これらの利用は現時点では限定的ですが、将来的には特に子供の頃からパソコンやインターネットと慣れ親しんできたデジタルネイティブ世代が牽引するとされ、いずれ人間との共存が受け入れられると同時に、生活空間に溶け込んだ存在になるとみられています。
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