--- 檜山乃武 『音楽家の名言』 p. 108. ヤマハ (2010)
ポーランド出身の伝説の作曲家兼ピアニスト、フレデリック・ショパンの言葉です。
この言葉は、前にこのブログで紹介したホロヴィッツの"さあ世の中へ出て、ミステイクをやってきなさい。でもそれでいいのだよ。君のミスだから。君自身のミスでなければならない。君の音楽で、なにかを語ってきなさい。なんでもいい。それが君だというなにかをね。"というメッセージと似ていませんか?
そういえば、ホロヴィッツの演奏は、「ホロヴィッツしか」出せない音が集まった絶品ですけれども。。。もちろんショパンの曲も。。。
自分の音楽、あなたの心、あなたが伝えること、君のミス、君の音楽、君だというなにか、、、、、私には、この言葉たちが暖かく伝わってくるのですが、少し考えると、普遍的というか、「これしかない」というか、逆に「これ以外だと音楽の本質から外れていますよ」というメッセージにも感じられ、身が引き締まる思いもします。。。
私たちは音楽で何ができるのでしょう。
結局、「あなたが音楽を伝える」「君の音楽で何かを語る」ことなのではないでしょうか。他の誰でもない、あなただけの。。。
私たち音楽家は、その何かを伝える場である本番のために、日々、技術練習やメンタルトレーニングで自分の心技体を磨きつつ自分を知る努力を行っているわけです。(このショパンやホロヴィッツの言葉はセルフトークとして暗記するくらい活用できる名言だと思います!)
そして一方で、音楽家は、自分をより深く知るために、何かを語る必要のある本番を行っているとも言えます。
つまり、演奏家ならば本番演奏を中心に捉えた生活の仕方となり、本番前・中・後と期間を分けてメンタルトレーニングの手法を活用することになりますが、その全ての期間を貫く共通の目標や課題は「自分を知ること」であり、これは人生の目的の一つとも言えないでしょうか。。。
もしそうならば、一流の音楽家たちが口を揃えて言っている「音楽=人生」という意味がよりはっきりと浮かび上がってくるような気がします。
音楽家の名言 あなたの演奏を変える127のメッセージ/檜山 乃武[ひやま・のぶ]

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