【食べ物の選択】
健康食に興味ある人、いろんな情報がある中で、どんな食べ物が身体に良いのか、どんな食生活を続けたら家族全員健康で長生き出来るのか知りたいと考えている人が多いです。
「〜を食べたら健康で長生き出来る!!」
果たしてそんな食べ物は見つかるのでしょうか?
残念ながら、こんな食生活を続けたら絶対健康で長生き出来ると言う物はありません。
一人一人体質が違います。
また、全く同じ食生活をしても、同じ栄養を摂っても、一人一人生活や行動が違うので、足りない人もいれば、過剰になる人もいます。
季節や気温でも違います。
その人その人、その時々で必要な物を自分で選択するしかありません。
食べ物の性質を知ってバランス良く選択する事が必要です。
【バランス良くとは、、】
一言でバランス良くと言ってもそのバランスの取り方にもいろいろあります。
一般的には栄養素の性質を知って、何をどれだけ食べたら良いかバランスを取っています。
昔ながらの東洋的な考え方のひとつには、食べ物の性質を身体を温める食べ物と身体を冷やす食べ物に大まかに分類し、食べ物の性質を考えてバランス良く選択する方法があります。
現代はどちらかと言うと西洋的な考え方が認められています。
科学的に立証された事を大切にしています。
科学は常に進歩しているので、常に新しい情報で新しい考えに変わります。
未来に向かっているのが科学や西洋医学(元々は西洋から伝わって来た物)現代主流になっている考え方です。
それに対して東洋的考え方は、中医学(東洋に昔からあるもの)、鍼灸、漢方などです。
氣の流れとか、ツボとか日本人なら大抵聞いた事のある言葉です。
氣は目には見えないので現代人にはとてもわかりにくいです。
東洋医学は、どんな体質の人がどんな時にどんな食べ物を食べたらどうなった!?など、長い長い年月をかけて先祖代々伝えられてきた伝承です。
東洋的考え方は過去からの贈り物です。
どうやってバランス良い食生活を送るか考えた時に、栄養のバランスだけを良くしても体調が良くならない場合もあります。
例えば冷え性の人が、身体を冷やす食べ物の中で栄養をバランス良く摂ってもあまり元気にはなりにくいです。
逆に、マクロビ等を実践していて身体を冷やす食べ物と身体を温める食べ物のバランスを取っても、栄養のバランスを考えないと栄養不足になったり逆に摂り過ぎる場合があります。
栄養が良くても、現代のいろんな近代的食べ物が多くあまり自然からかけ離れた物だけを選んでも不自然でバランスが悪くなります。
昔に戻って自給自足に近づけたり、地産地消にこだわり過ぎて季節の自分の地域の食べ物だけを選んでも足りない場合があります。
昔の人は、自我があまり無くシンプルな生活と聞いた事があります。
自然の中で、自然のリズムで昔のように生活するなら季節の食べ物だけを選んでも大丈夫かもしれないですが、現代の生活を望むなら現代の食べ物も必要です。
身体に良い食べ物にこだわると心が満たされなくなります。
心を満たそうと嗜好品ばかり食べたら身体が不調になります。
いろんなバランスを考えないと、ひとつの考え方ではバランス良くても、違う角度からみたらものすごくバランスが悪い事があります。
いろんな角度から考える事、違う考え方を受け入れる事が大切です。
【どんな食生活を送るか】
いろんなバランスと言うとあれこれ考えてしまいそうですが、細部にこだわる必要はありません。
大まかなイメージをもって、食生活を楽しみましょう。
マクロビオティックのマクロとは大いなると言う意味で広い広い視野で生きると言う事です。
・自身の体質・季節・環境・仕事や活動内容
・行動範囲・なりたい自分
いろんな角度から自身を客観的に見てみましょう。
重い病気の方はお料理だけで重い病気を治すのは容易ではありません。
病気は、自身が不自然な生活をしてきたサインです。
出来るだけ、自然界を意識して触れ合いながら、自分のどこが自然と調和出来ていなかったか反省してみましょう。
その第一歩として、夏には夏の料理を食べるように意識してみましょう。