季節毎の性質
季節の変化で1番わかりやすいのが気温の変化です。
太陽から降り注ぐエネルギーは1秒間に人類がつかっているエネルギーの20万倍にもなります。
それでも、地球が住めなくなるほど熱々にならないのは放出して冷やすからです。
東洋では、5000年前に自然観察によって2つのエネルギーのバランスを見て、人の健康に役立てできました。
エネルギーの事を『氣』と呼びました。
陽性・・・天から大地に向かって収縮しながら降り注ぐ物(反時計回り)
陰性・・・大地から天に向かって拡散しながら上昇する物(時計回り)
おおまかに2つの性質に分類出来ます。
解りやすく言うと『公転』と『自転』どちらの影響を多く受けているかと言う事になります。
この東洋の自然観察では、5つのエネルギーにも分類されて、それを陰陽五行と呼びます。
9つ、12〜
いろんな分類方法で統計的にどんな性質の年になるかを知る方法もあります。
季節を細かく分類した二十四節気(にじゅうしせっき)があり、今でも立春、春分、夏至等、季節を表す言葉として用いられています。
七十二候(しちじゅうにこう)は5日毎の季節の変化を見る事が出来ます。
東洋のご先祖さま方は、自然を感じながら生きて、それを子孫に伝えてきたのです。
東洋医学はご先祖からの伝承です。
食生活には陰陽五行が1番わかりやすく便利です。
陰陽五行の1部を参考にして季節の性質を知りましょう。
春・・・上昇、上に伸びる性質
夏・・・拡散、広がる性質
晩夏・・下降、安定、落ち着く性質
秋・・・集中、固まる性質
冬・・・漂流、流れる性質
例えば、
私達が毎日食べているお米も
お米の種である種籾は、春に発芽して上に伸びます。
夏には株分けと言って茎の数が増えて横に広がります。
夏の終わりには成長が落ち付いてきて、結実と言って実をつけ始めます。
少しずつ稲穂が垂れて来ます。
下降、安定が見られます。
秋になると晩夏には乳液みたいに半液体だった籾の中のお米がしっかり固まって来ます。
集中、凝縮が見られます。
お米の場合、稲刈りして、備蓄するので冬は備蓄の季節になります。
自然界の種は秋に土に落ちてから、雨水等に流されて土の中で春を待ちます。
漂流です。
この季節のバランスを上手く取り入れる事が健康の秘訣なので、先ずはこの季節を感じる力を身に付けましょう。
どんな環境にいても食材に向き合う事で季節を感じる事が出来ます。