社畜からノマドへ ~自由なライフスタイルを求めて~ -2ページ目

人間が理想を実現するうえで障壁になるもの。


それはほとんどの場合、

能力不足や努力不足ではなく、

メンタルブロック(心の壁)の存在だと思う。


メンタルブロックがやっかいなのは、

自分自身では認識できないところだ。


たとえ他人から指摘されたとしても、決して認識できない。


仮に他人から

「あなたは心の壁、自分の中にある常識に囚われている」

なんて言われて、

「はい、その通りです」

と心の底から認められる人がどれだけいるだろうか。


表面では肯定するかもしれないが、

多くの人は心の中では絶対に受け入れない。


これは至極当たり前の話。


なぜなら、メンタルブロックは破壊された後で初めて

それに囚われていた自分に気づけるものだからだ。




では、どうすれば自分の中にあるメンタルブロックに気づき、

取り除くことができるのだろうか。


それは自分の憧れの人、つまり

自分が理想とする人生をすでに手に入れている人や

こうなりたいと純粋に思える人とできる限り同じ時間を多く過ごすこと。


これに尽きると思う。


自分自身を振り返ってみると、

大企業の社員であった時、本当に分厚い心の壁に支配されていた。


一生組織の歯車として生きるしか選択肢が無いから、

余計なリスクテイクは避けよう。


もう俺は大人なんだ、挑戦して失敗したら取り返しがつかない。

だから無難に生きていこう。


そんな生き方が最も幸せで真っ当な人生だと

無邪気に信じ込んでいた。


それが変わり始めたのは、

サラリーマンとしての自分からは想像もできないくらい

自由で豊かな人生を楽しんでいる人と出会ったこと。



その後、幸運にも行動や旅行をともにする機会に恵まれ、

同じ空気を吸うことが当たり前になってくるにつれて

自分の中で一つの疑問が湧き上がってきた。


一体この人と自分は何が違うというのか


そして、そこから自分の中で何かが変わり始めた。


もしかしたら自分にもできるんじゃないか


はじめは憧れの遠い存在でしかなかった世界が、

徐々に身近に感じられるようになってきた。


自分と同じ人間であるこの人にできて、なぜ自分にできないのか。


もしかしたら自分はやっていないだけなのではないか。


自分もやってみたい


いや、もうやらずにはいられない


そんな思いが自分の中で抑えきれない衝動として

湧き上がってきたときこそ、

自分のメンタルブロックが音を立てて崩れ始めた瞬間だったような気がする。




壁は叩き壊そうとするから、恐怖心が生まれてくる。


心の壁は外側から壊すのではない。


ぬるま湯につけて内側から溶かしてやるくらいがちょうどいい。

「ナースが聞いた死ぬ前に語られる後悔トップ5」

という有名な話をご存じだろうか。


これは

オーストラリアのターミナルケア(終末医療)に従事する看護師さんが

もう自分の命が長くないと悟った患者さんから語られる後悔を

一冊の本にまとめたものが話のベースになっている。


その後悔トップ5とは、以下の通り。



1. 自分自身に忠実に生きれば良かった

2. あんなに一生懸命働かなくても良かった

3. もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった

4. 友人関係を続けていれば良かった

5. 自分をもっと幸せにしてあげればよかった




この話は自分に多くの気づきを与えてくれた。


人間の後悔は、どれもよく似ているということ。


すごく複雑で捉えどころのない世の中だけど、

人間大切にすべきことはきわめてシンプルということである。


だからこそ、

自らの命がそう長くないと悟った時に

後悔が自分を襲ってくるのなら

その後悔の根を今のうちにできるだけ潰しておこう。


本当にやりたいことに正面から取り組むことに躊躇して

やらねばならぬことばかりを刹那的に続けるのは、

ここでもう終わりにしよう。


やるべきことはシンプル。


そう思うようになった。




命は砂時計にたとえられる。


今、まさにこの瞬間にもさらさらと落ち続けている砂が

すべて下に落ちきった時、

我々の命は終わる。


その砂ができることなら

ゆっくりとしたスピードで落ち続けるようにと祈りながら、

一瞬一瞬を抱きしめるような思いで生きていきたい。



あなたがむなしく生きた今日は


昨日死んでいった者が


あれほど生きたいと願った明日


(「カシコギ」)

コンサルタントとして仕事をするなかで、よく使われる言葉の一つに

『ロードマップ』というものがある。


いわゆる行程表。


いつまでに何をすべきかを明確にすることが目的の、

スケジュール管理表、タスク管理表、計画表といった類のものだ。


目標(ゴール)と期限が決まっている仕事をプロジェクトと呼ぶが、

プロジェクトマネジメントにおいて絶対に欠かせないのが

このロードマップである。



しかし最近、このロードマップは個人の人生においても

十分に活用すべき、とても有効な考え方だと思うようになった。



死という誰にも必ず訪れるゴールのある

人生という壮大なプロジェクトの中で、


自分は一体何を成し遂げたいのか(Do)


絶対に手に入れたいものは何か(Have)


そもそも自分はどんな人間でありたいのか(Be)



これら人生の目標を明確にしたうえで、

それを達成するにはいつまでに何をしなければならないのか、

優先順位づけする。


目標ややるべきことを自分の人生のロードマップとして

紙に落としておくことで

人生という大海原で迷うことなく正しい方向に進めることに気づいた。


今の仕事に全力で打ち込むべきか、

キャリアの幅を広げる為に転職を考える時期か。


結婚して家庭に入るか、

仕事を続けてキャリアアップを狙うか、などなど。


重要な選択を迫られる時こそ支えとなってくれる。



もちろん、人生には不確定要素が多く、

想定外の事態は常に起こりうる。

自分が求めるものも、その時その時によって変わる。


でもその度に軌道修正すればいい。


大事なのは、最初に決めたロードマップに従って

人生を計画通りに生きることではない。


何度も軌道修正を加えながら

自分のココロが求めるものを常に確認する作業を通じて

自分の核・コアをクリアにしつつ、

優先順位の高いテーマに全力で向かっていくことだと思う。


ロードマップを作り、定期的にロードマップと向き合うことで

自分の求めるものや進むべき道、やるべきことが明確になり、

人生に迷った時には羅針盤のような役割を果たしてくれる。



人生という大航海に、ロードマップという羅針盤を携え、

自分の核というマスト(=帆)を立てる。


そうすれば、

これまでは進むべき方向が定まらずにフラフラしていた船が

風を受けてすごい速さで進み始めるかもしれない。


そんなイメージや期待感をもって、

一度自分の人生のロードマップを作ってみることを

ぜひオススメします!

ずっと手元に置いておきたい本がある。



十年ほど前、京都の川床料理屋で食事をしたとき、

妙に心に残る言葉(詩?)が記された看板を見つけた。


その言葉を調べたところ、

とある詩集のなかの言葉であることが分かり、

その詩集の作者が書いた本ということで出会った。



『祈りのみち』(高橋佳子)


祈りというキーワードをもとに、

生きるうえで遭遇するさまざまな場面への示唆を与えてくれる

詩集のような本。



人生に悩んだ時、迷った時、

心痛めるような出来事に胸が張り裂けそうになった時、

自然とこの本をひも解くことが習慣になった。


生きていると世間の雑音に心揺り動かされる時がある。

心の重荷に耐えられなくなる時がある。


そんな時、一人静かに本を開くことで

乱れた心を静め、心の平穏を取り戻し、

何とか正しい道に進もうと試行錯誤してきた。


そんな人生のパートナーのような本。