こんにちは、一歳育児満喫中の千秋です!


昨日、予約していた「二月の勝者」12巻が届いたので、早速読みました! 今回も面白かったー!爆笑


二月の勝者とはなんぞ? という方はコチラ !


中学受験を題材にしたフィクションといえば、20年以上前にSMAPの中居くんが主役をやっていた「勝利の女神」というドラマがありましたが、まあ脚本のリアリティのなさが酷すぎて(塾の生徒たちが全員2/1の本命校一校のみの受験だったり、偏差値30台の生徒が御三家合格して、70台の男子生徒が面接での「勉強疲れを感じる」というトンデモ理由で落とされたり)、子供心にも引いた記憶があるのですが、「二月の勝者」はリアリティの塊です! 現役受験生の保護者にはオススメできないくらい(胃が痛くなるから)リアリティあります!

あえてリアリティに欠ける点を挙げるとしたら、登場する小6男子がおしなべて大人っぽすぎる点でしょうか。上杉兄弟なんて、人生何巡目よ!? という成熟ぶり。今の子どもってあんなにしっかりしているの!?
あんな文武両道でイケメンで、感情を爆発させたり不貞腐れたりすることなく、タイミングと言葉を選んで自分の気持ちを伝えてくれる息子だったら、ママも人生イージーモードってもんですよ。
なんとなく上杉弟の方が雲行き怪しいけど、ぜひとも兄弟揃ってカッコよく合格してほしいー!!笑い泣き

あと最後の方でチラッと語られていた公立校の「浮きこぼれ」……出来が良すぎて周囲から浮いちゃうタイプですね。作中の主要キャラだと花恋ちゃんあたりが該当しそうですが、たぶんまるみちゃんもこのタイプなのかな、と思いました。
というかたぶん中学受験する子って、花恋ちゃんやフェニの神7ほど極端じゃないにしても、浮きこぼれがちな子たちが集まってくる気がします。現時点でおそらく桜花の女子最下位のりいさちゃんですら、小学校のテストはほぼオール100点なわけで。
「勝利の女神」でも、公立小の先生が学校で教えてない解き方をする生徒を嫌うシーンがありましたが、現実は塾で習ったから「違う解き方」を覚えたのではなく、もともと「違う解き方」まで頭が回るタイプの子が中学受験組に回るというか……

私は日本の公教育制度はとても優れているし、世界に誇れる部分もたくさんあると思っていますが、こと義務教育に関しては「落ちこぼれを出さない」点に重きを置きすぎた結果、かなりの割合の生徒たちが「学校の授業はワクワクしない」となり、保護者も「学校は勉強以外のことを学ぶ場所、勉強は塾と家庭学習で」と割りきるようになってしまったように思えて、残念でなりません。
なので、黒木先生の課外活動についても、とても立派なボランティア(だよね?)ではあるけど、根本的な問題解決のためには、公教育のテコ入れが必要なんじゃないのかしら、とか考えちゃいましたあせる
(もちろんそんなことを始めたら受験漫画じゃなくなっちゃうので、まずやらないとは思いますが)

でも佐倉ちゃんが珍しくヒロイン力を発揮していたのはすごく良かったーラブラブ
明るく前向きでありながら、余計なことは(あまり)しないあたり、さすが社会人ヒロインドキドキ 実写ドラマでラブロマンス成分増やされるのは勘弁してほしいですが、そうならないことを祈りつつ(笑)、放送を楽しみに待っています!!