こんにちは、一歳育児満喫中の千秋です!


アメトピで「子どもの保育園転園で2週間休み、続けて子どもの体調不良で10日以上休んだら上司から文句言われた。つらい」という記事を見かけました。

ブログ主さんのお仕事や家庭について深く知らないので、この記事に対しては「お子さんたちが早く良くなるといいですね、お大事に」以外の感想はありません。

ここから先は、この記事を読んで私が勝手に思い出した職場の話になります。

アメトピ記事やブログ主さんに対する批判等の意図は一切含まれていません。

かなり辛口な個人の思出話ですが、それでもよければお付き合いくださいあせる


私がまだ入社したての頃、同じチームに異動してきたAさんという女性がいました。

Aさんは私より少し歳上の新婚さん。幸せオーラ満開のAさんはおおらかでマイペースな性格で、仕事についてはもう少しテンポを上げていただけると……という感じでしたが、まあゆっくり覚えていってもらいましょうと、周りより負荷の少ない仕事から割り振られていました。


異動から二ヶ月後、Aさんから妊娠報告がありました。おめでとうございます。

Aさんは悪阻や検診で頻繁に休むようになりました。仕方ないですね。ホワイト企業なので誰も責めません。おじさま方に至ってはマタハラを恐れて積極的にフォローに回っています。素晴らしい。

でもおじさま方は会議や出張等もあってなかなか実務までは手が回りません。必然的に一番年下、かつ未婚で残業もできる私にAさんの仕事が降ってきます。仕方ないですね。時にはトイレで泣きながら残業してました。


Aさんが産休に入るときに抱えていた仕事は、派遣社員さん1/2人分程度の内容でした。妊婦さんなので仕方ないですね。Aさんの代打で入ってくれた派遣社員のBさん(Aさんと同世代)がスーパー有能だったので、産休~育休期間はとっても平和でした。

Bさんはとっても有能だったので、Aさんの産休明けとともに別の部署でお声がかかり、契約社員になりました。こちらはフルタイム勤務をこなしてくださった有能なBさんに代わり、時短勤務のAさんが戻ってきて、控えめに言って地獄でした(言っちゃった!!)。


だって! 申し訳ないけどAさん、もともと仕事のできるタイプではないんです! もちろん「仕事ができる」の尺度は人によってそれぞれですので、私の主観で決めつけるのも失礼な話なんですが、まず締め切りを守れないのが致命的。

そして本人に改善する意志がない。ついでにいつも眠そうだし、なんならデスクで白目剥いて意識飛んでる。


産休前からその傾向はあったのですが、産休明け時短勤務になってからというもの、本当に酷くて……いえ、分かりますよ。出産後ってホルモン乱れるし、本当にポンコツになりますもんね。でもね、正直そんな状態なら無理して復職しないで、3歳くらいまでゆっくり育休取ってくれた方が、チーム的にははるかに良かったです。時短だろうと復職したら、人員としては1人としてカウントされちゃうんだもん。


時短定時の15分前になるとマグカップを洗って帰り支度を始めて、どれだけ急ぎの案件があろうと定時退社。もちろんお約束の保育園からのお迎えコールや、当日朝の子どもの体調不良で休みます(高確率で週明け)連絡も頻発。

Aさん不在時の督促の電話やメールの対応は基本私。その度にAさんのデスクに平積みになった書類をひっくり返したり、共有フォルダの最下層からAさんの作りかけのデータを発掘してフォロー。


今だったら私も図太く「それは私の仕事じゃないからやりません」くらい言えると思いますが、なにしろまだ社会人なりたてだったので、上司に文句も言えず……ボーナスの評価をちょこっと上げてもらえたのがせめてもの報いでした(笑)。


で、このAさん、なんと復職から数ヶ月でまた妊娠したんです。もうチーム全員ずっこけました。これだけ大変な思いしてフォローしてんのに、またおめでた!? おめでたいけど、それなら復職しないで育休延長して妊活してくれて良かったのよ!? そしたらBさんにはうちの部署で契約社員さんになってもらえたし、お互いそっちの方が良かったね!? と。

今にして思うと、あの短期間だけの復職は二人め出産後の育休手当の調整だったような気がします。


そしてさすがに懲りたらしい上司が人事に掛け合い、Aさんの二回目の産休・育休に合わせ、正社員(Cさん)を一人補充してもらうことになりました。Aさんは育休明けの異動で別の部署へさようなら。

この時チームにお迎えしたCさんも、小さいお子さんのいる時短ワーママでしたが、ものすごく仕事のできる方で、今でも私の憧れです音譜 最近出世してついに管理職だとか……さすが!!ラブ

Aさんに植え付けられた時短ワーママの微妙なイメージは、Cさんのおかげで払拭されました。具体的には


・締め切りを守る(当たり前ですが……)

・急な休みに備えて、やりかけの仕事の進捗を常に共有してくれる

・チームメンバーに頼るのは最終手段と認識し、仕事が立て込んでいるときは早朝出勤や持ち帰り、お昼ご飯をデスクでパンで済ませて昼休みを仕事に充てるなど、自分でやれるところまで精一杯やってからヘルプ要請を出してくれる

・休暇は繁忙期を避ける、周囲に予定を確認するなどの配慮をしてくれる

・お子さんの病気の時も、旦那様やご実家、病児保育など、使える手段は全て使い、お休みを最低限に抑えようとしてくれる


こういった気遣いがあったので、私もAさんの時とは違い、気持ちよくお仕事のフォローができたし、むしろCさんの仕事ぶりから学べることはたくさんありました。


結局は「時短ワーママ」というカテゴリーではなく、個人差の問題なんですけどね。子どもの体調不良で休むのは当然の権利! みたいに言われると、はぁ、じゃあずっと休んでたらどうですかって気持ちになっちゃうんですよね汗


ちなみにAさんは異動先の部署でも一番忙しい時期に子どもの体調不良で有給を使いきり、他の原因もあって今は窓際閑職部署にいます。

本人もさぞ喜んでいるかと思いきや、なんと「私は仕事と育児を両立しているから時間の制約があるだけで、もっと働き甲斐のある仕事が良かったのに! こんな扱いは馬鹿にしてる!」とお怒りだったそうで……


自己肯定感が高すぎるのも考えものだなと感じました。最近よく広告で表示されるサバサバ女の漫画を見ると、いつもAさんが頭をよぎります笑い泣き