今回の帰省には、3つの大きな目的があります。


ひとつは昔の同僚と同窓会をすること。

私は8回転職しているのですが、その中でも特に思い出深い 職場です。


ところが!

今日に限って、架線に農業用ビニールが絡みつき、新幹線が大幅に遅れているそう。

12時半上田駅で待ち合わせの予定だったのですが、東京方面から来るメンバーが、いつ到着するかわからない状況でした。

とりあえず 宿泊するメンバーの荷物を置きに 上田 温泉ホテル祥園さんへ。

1日5組限定という、小さいながら、大正時代に建てられた 趣のある建物です。
上田駅から徒歩5分ほどの好立地ですが、静かで、お風呂は天然温泉だそう。

この辺ではここだけですと、女将さんが話してくださいました。

お部屋 からは 風情のある庭が見えます。
朝のお茶を、ここでいただくのもいい感じ。

長野市から参加のメンバーが、「みんなで食べよう」と大量のおやきを持ってきてくれました。
定番の野沢菜、キノコ 、大根 の他に、煮卵とか、しそなすなど、珍しいものばかり。
新幹線で来るメンバーが到着したら、みんなでいただこうと話していました。


注文すると醤油豆、甘く煮たモロッコ豆、切り干し大根を出してくださいました。

お豆、普段は滅多に食べませんが、美味しくてお箸が止まりません。
手作りの、ほのぼのとしたおいしさです。

そしてお店おすすめの天ぷら蕎麦。

手打ちのお蕎麦は、細切りで、冷たくしめてあって、スルスル〜っと食べられます。
天ぷらは素朴な味わい。懐かしさを感じます。

そうこうしていると、3時間遅れで、新幹線が動いたと連絡があり、到着を旅館で待つことにします。

上田に在住の幹事が、観光コースなどを考え、旅のしおりを作ってくれていました。


新幹線の遅れで、計画通りに行かない部分もありましたが、その気持ちが嬉しい。

午後4時、やっと新幹線組が到着。幹事が駅まで迎えに行ってくれました。

旅館の部屋でお茶やコーヒーをいただきながら、まずはおしゃべり。

すると一人のメンバーが、一緒に働いていた頃の写真で作ったカルタを取り出しました。

写真に合わせて作られた読札が面白く、ワイワイ騒ぎながら、懐かしい写真を取り合います。
知っている写真、自分も写っている写真、参加した様々なイベントの写真、色々あって、一気に思い出が蘇ります。

そうこうしている内に、宴会を予約している17時になってしまい、車2台に分乗して移動します。
会場は千曲川名物のつけ場。



鯉西つけば小屋


千曲川沿いにはこのような小屋がいくつもあったのですが、最近では少なくなったようです。

そう言う私も、つけば小屋を見て育ちながら、1度しか食事に来たことがなかったのです。


何十年ぶりのつけばです。


お店の入り口には、ハヤが美味しそうに調理されていました。



5月の川風が気持ち良く、お店の名物オーナーとの会話も楽しい。
この後提供されるお料理が楽しみです。

まずは乾杯!

久しぶりに会った仲間もいれば、横浜で時々会える仲間もいます。
でも一堂に会するのは数十年振り。再会を喜び合います。

お店の方から、甘露煮とあらいをサービスしていただきました。

あらいは酢味噌でいただきます。こう言うものが美味しいと心から思える年齢になりました。


コース料理が運ばれる度に、お店の方が丁寧に説明をしてくださるのもありがたい。

炭火焼き、田楽、天ぷら、そしてお味噌汁と、今日だけで、1年分の川魚を食べました。
どれも美味しい。千曲川の幸です。

食事をしながら、一緒に働いていた20代の頃の打ち明け話。

とにかく楽しい職場、自分が「やりたい!」と思っていた夢が叶った職場でした。
才能あふれる人に囲まれ、分不相応のチャンスもいただきました。

何の不満もないはずなのに、それでも嫌なことや、小さな嫉妬などがあり、時折悪口を言ったり、今から思うと「若かったな」と反省することが沢山あります。
なぜ他の人と比べたのか?その時間を自分磨きに使えば良かったな。。。と思います。

今日はその事をみんなに告白し、自分の中のわだかまりを払拭したかったのです。

するとみんなも同じ思いで、楽しかった思い出と共に、「今だから話せる」話があれこれ出てきました。
「そんなことがあったの!?」「わかる、わかる!」と言いつつ、心が温かいものに包まれていくような感覚になります。

やっぱりこの仲間に出会えて良かった。今日参加できて良かった。

夕方5時に始まった川原での同窓会。3時間半の宴は終わりの時間となりました。

宿泊組は車で旅館に戻り、私と上田に実家のある同僚は歩いて駅方面に移動。

私が乗る電車まで時間があったので、彼女の実家にお邪魔し、妹さんにハーブティーを淹れていただきました。
彼女のお母さんとも久しぶりにお会いし、しばしお喋り。
とにかく楽しくて、再会が嬉しくて、時間が経つのを忘れてしまいそうです。

名残りを惜しんで、駅に移動。お見送りにきてくれた同僚と妹さんに別れを告げて、帰路に着きました。


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