昨日から実家に戻っています。

 

実家の近所に住む叔母が亡くなり、そのお葬式に参加するためです。

若いころからオシャレで、ご近所さんに「クジャク」とあだ名されていた叔母は、叔父(私の父の兄)と結婚したことで、運命が大きく変わります。

 

普通の事務員だったのが、寿司屋の女将になり、45年余りお店を切り盛りしてきたのです。

 

直接の血のつながりはなかったのですが、私は叔母から大きな影響を受けました。

 

叔母は気っぷが良く、大らかで、失敗を決して責めない人でした。

大切にしていた高価なお皿を私が割った時、文句を言いそうになった叔父に対し「形あるものいつか壊れる!」ときっぱりと言い放ち、叔父を黙らせたことがありました。

 

私がなるべくきれいな色、赤、青、白などを好み、中間色や灰色、茶色の洋服を着ないようにしているのは、いつも華やかな洋服を好んだ叔母を真似たものです。

 

お店をたたみ、9年前に叔父が亡くなってからは、一気に気力がなくなって、ここ4年はコロナもあって会えずにいました。

 

亡くなったと知らせを受け、葬祭センターの一室に横たわる叔母を見ても、あまりに痩せて面影がなく、本当に叔母なのか、実感が湧きませんでした。

 

しかし叔母の一人息子である私のいとこが、叔母の昔の写真を持って来て、急に悲しみがこみ上げました。

叔父と叔母の結婚式の写真です。

 

若いころの叔母、なんとかわいらしいのでしょう。

叔母はこんなふっくら、幸せそうな花嫁だったのです。

 

いつも笑顔で、「さっちゃん」と迎えてくれた叔母も、そして私を実の娘のようにかわいがってくれた叔父ももういない、この1枚の写真を見て急に淋しくなりました。

 

明日のお葬式、私が持っている写真を集め、スキャンし、スライドショーを作ることにしました。

 

私の人格形成に大きな影響を与えてくれた叔母への、ささやかな感謝の気持ちです。

 

 

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