子供の意思の尊重~子供との面会交流の裁判~ | 法律を科学する!理系弁護士三平聡史←みずほ中央法律事務所代表

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大学では資源工学科で熱力学などを学んでいました。
科学的分析で法律問題を解決!
多くのデータ(事情)収集→仮説定立(法的主張構成)→実証(立証)→定理化(判決)
※このブログはほぼ法的分析オウンリー。雑談はツイッタ(→方向)にて。

Q 子供との面会交流の調停から審判に移行しました。
  しかし以前から妻は「子供はあなた(私)を恐がっている」と言っていました。
  多分,子供は妻に言わされていると思います。
  このような状態でも,面会は認められるのでしょうか。


誤解ありがち度 5(5段階)
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A 乳幼児以外では,子供の意思は尊重されます。ただ,「母の影響がある可能性」も考慮されます。

【子供の意思の尊重】
子供との面会交流の調停から審判に移行しました。
しかし以前から妻は「子供はあなた(私)を恐がっている」と言っていました。
多分,子供は妻に言わされていると思います。
このような状態でも,面会は認められるのでしょうか。

→乳幼児以外では,子供の意思は尊重されます。ただ,「母の影響がある可能性」も考慮されます。

一般的に,子供は「近くに居る親」に気を遣ったりして,こちらを優先させる意思を表明する傾向があります。
しかし,調停や審判において,この意思表明をストレートに受け取る,ということはありません。
このような一般的な傾向・偏り,については典型的な状態として考慮に含めます。

【子供の意思の調査方法】
面会交流の審判で,「子供の意見」はどうやって判断するのでしょうか。

→「家庭裁判所調査官」が子供に会ってヒアリング等を行います。

家庭裁判所の判断の前提として,家庭裁判所調査官が子供に直接会う方法を取ることが多いです。
通常,両方の親,その他の家族等を排除して,調査官が子供と直接会って話し(おしゃべり)をする中で様子を観察します。

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