初めての外泊をした日の朝。

バルーンを片付け、排便処理をしなければならない。

 

トイレはほぼ直角付けしか出来ないような広さで、
手すりも片方だけだった為、移乗や着脱は友達に手伝ってもらった。

 

手すりが両サイドにないトイレ以外では、まだまだ動作が不十分だった。


今日は、仕事関係の招待で愛知県の旅館に行くことになっていたのだが、

身支度が遅く、慣れない家で時間に追われることはとても大変だった。。


名古屋までは東海道新幹線を利用した。

招待なので、チケットの手配は自分では行っていないのだが、

”多目的室”という席を予約すれば車椅子に乗ったまま乗車ができる。



乗車までも駅員さんが案内をしてくれ、席まで押してくれる。
多目的室は扉がついており、内側から鍵をかけれるため、

完全個室状態になる。
また、トイレもすぐ隣にあったので利用しやすかった。

しかし、トイレに行っている最中は、

トイレと勘違いする人たちから、
幾度となく扉を開けられるのが少し難点かなと思った。

新幹線のトイレは揺れがあるため動作がやりにくく、友達にまた手伝ってもらった。

目的の旅館までは名古屋で乗り換え、在来線に乗り、海沿いへ向かう。
旅館の最寄駅にはエレベーターがなく、昇降機はあるが雨が降った為使用できず、

1つ前の駅で降り、タクシーで向かうこととなった。

旅館はバリアフリーではない。

しかし、車椅子の受け入れは可能。ということで、
着いた時には、中居さん達が入り口の階段などをサポートしてくれ、
事務所など段差がない通路を特別に通らせてもらい、館内に入ることが出来た。

旅館だと畳が痛んだりする為に、部屋への車椅子の侵入を禁止している宿もある。

風情がある旅館なので、通路にも石が埋め込まれていたり、随所に段差が多く、
1人で行動するのは難しかった。


スイートルームのような部屋には、
露天風呂やテラスがあったりととても素敵だった。


ベッドの高さは低めだった為、車椅子に乗るときは高さがあり大変で、
部屋のトイレは、砂利のような道の先にあった為、利用出来ず、
1階のトイレへ毎回行かなければならなかった。そこも狭く手すりもないため

常に友達からサポートしてもらわないと何も出来なかった。

お風呂もいくつか露天風呂や内風呂があったが、入ることが難しく、

洗面台で髪を洗い、清拭をしてもらうしかなかった。

個人的には旅館はそういう造りであるから良いのであって、

バリアフリーに限界があるのは仕方がないことかな。と感じている。




翌朝、
チェックアウトする為に部屋を出ようとしたその瞬間!!
あっ!と思ったら亀のように転倒していた。
段差を越えるために少しキャスター上げをしたのだが、
背負っていた荷物が重く転倒防止バーがありながらもひっくり返ったのだ。

幸い、荷物がクッションになり、頭を打つことはなかったが、
車椅子の前後のバランスの大切さを痛感した。



旅館に泊まっていた仕事関係の方々、10名ほどと名古屋市内に向かう。

だが、最寄駅からは乗れないためにタクシーでまた駅へ向かう。

 

名古屋に着いて、みんなでオフィス見学や昼食をとって解散となった。

帰りも新幹線の多目的室を手配してもらい帰ったのだが、
乗車する際、駅員さんが来てくれて乗車口まで押してくれた。

しかし、ホームとの隙間をキャスターあげをすることなく進もうとして
危うく転落しそうになった。

駅員さんでも、
車椅子の扱いに慣れている人と慣れてない人の差が激しいことを感じた。

 

そして、車椅子に乗っていて思ったのだが…。うたた寝が出来ない。
新幹線でも在来線でも、寝たくても、カクンっとなって落ちそうになるため寝れない。

体幹が効きにくい車椅子ユーザーはうたた寝をしてないのだろうか??

 

 


東京に着き、友達が車で病院まで送ってくれた。
 

2泊3日。

まだまだ自立出来ていない私のサポートを、
快く行ってくれた友達にとても感謝している。
一生懸命に学ぼう、知ろうとしてくれて、

こういう友達がいてくれるからこそ、自分も行動範囲が広げられるんだなぁ。と感じた。


今回の外泊は自分の無力さや、車椅子の大変さを痛感させられることが多くあった。

 

動作以外に、団体行動をすることが大変だと感じた。
皆んなは階段やエスカレーターで行けるのを、エレベーターを探して行かなくていけない。
トイレをするにしても時間がかかる。
ご飯を食べる時も席が限定的になる。

まだまだ、自分が未熟だから感じる部分も多いかもしれないが、
健常者が9人で車椅子が1人の場合。

その9人を1人に合わせることが配慮なのかがわからなくなった。

気を遣われて合わせてもらうことに申し訳なさや、ロスタイムを感じてしまい、
素直に全てを楽しむことが出来なかった。

自分や友達と計画した旅行ではなく、

仕事関係であるからこその出来事かもしれないが、

社会復帰したら、会社に勤めたら必ず出てくる課題ではないだろうか。

これは慣れていくものなのか、慣れていいものなのか、わからない。

答えは見つけられない。

 

 

これも経験していくことで見えてくることがあるのだろうか。

 

『大変だから参加しない。』

これもひとつの手段かもしれない。

障害者だから、明るく楽しく過ごさなきゃいけない訳ではない。

 

誰とどう過ごしていくか。

人生をどう歩んでいきたいか。は自分の自由だ。

 

大変と思うこと、嫌なことを避けること。

自分が良いとしたのなら、他人が否定する権利はない。

 

だからこそ、

自分がどの道を進むかの選択は自分がするものだ。


人に流されず、障害に流されず、

自分がどう在りたいか。をしっかり持つべきではないだろうか。

 

 


 

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