シャワーチェアーで初めての入浴。
介助が必要な人は月水金の午前中に入浴が出来る。
今まではシャワーチェアーが病院になく
ストレッチャー式で寝たままの状態になり身体を洗ってもらっていた。
流れとしては、
部屋で下半身の服を脱ぎタオルをかけて移動する。
頭と上半身の前部分だけは自分で洗い、後は洗ってもらう。
シャワーチェアーは
座面のクッション性が低いのでとてもバランスが取りづらいが
背もたれや肘置きがあることで頭を洗う時は苦がなく洗えた。
部屋に戻る時も上半身だけ服を着て下半身はタオルで隠して戻る。
お風呂上がりに保湿をしながらボディチェックを必ずしてください。
と言われた。
痛みを感じないからこそ、目視で確認して異常を発見しなければならない。
足の指先や裏。一番大切なのはお尻の皮膚。
鏡やスマホの動画機能を駆使しながら目視出来ない部分もしっかり確認する。
皮膚が乾燥していると傷が出来やすくなったり治りが遅かったりするため
ボディクリームでの保湿は必須とのこと。
チェックをしてみたら
小指の外側が少し赤くなっていた。
靴擦れが原因だった。
今まではスリッパで生活をし、リハビリ以外はベッドで過ごしていたのが
国リハに来てからはスニーカーを履き、長時間車椅子に乗っていることで脚が浮腫み
小指の外側が圧迫されていた。
通常でも合わない靴を履いて過ごし、小指が痛くなった経験はないだろうか？
女性ならヒールを履き、小指に水ぶくれなど作ったことはないだろうか？
あれが褥瘡の手前になる信号だったのだ。
ボディチェックをしていなかったらどんどん酷くなり
褥瘡になっていただろう。
赤くなっている皮膚を押し一瞬でも白くなれば初期段階なので
圧をかけていなければ治るとのこと。
靴だけでも気を遣わなければならない。
ちなみに、
NIKEは幅狭が多く
New Balanceは幅広が多く作りもしっかりしてるので
義肢装具士の人もスニーカーはNew Balanceをオススメしていた。
私は少し大きめで裏地にボアが付いているスリッポンに変えた。
大きめであれば履きやすく、浮腫んでも圧迫されづらい。
そして、ボアがあることでクッション性もあった。
毎日が新しい知識、大事な知識が増えていく。
そして就寝前。
ベッドに移ろうと思った時…。
嫌な臭いが漂った。
失禁していたのだ。
リハビリパンツを履いてはいたが
自分ではどうすることも出来ず、ベッド上で看護師さんに片付けてもらった。
プロテイン＋牛乳の摂取でしか失禁をしたことがなかった為に
原因がわからない失禁は私に恐怖を植え付けさせた。
環境の変化で體が敏感になっているのかも。と言われたが
実感がないからこそ納得出来なかった。
恐怖がありながらも悲観したわけではない。
病院にいる間にいっぱい失敗して、どんどん體を知っていってね。
と看護師さんに言われ、
本当にその通りだな！と思ったからだ。
自分を知るため、進化させるためにリハビリしているのだから
失敗を恐れて何にもチャレンジしないほうが勿体ない。
怪我と向き合う為には
一度、羞恥心をさらけ出す必要がある。
そしてそこから強くなっていく。
私はそう感じた。
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