前回の記事ではカートの種類をご紹介しました
2か月前まで「F1」の「F」が何のことを指すのかも知らなかった私
「カートって、どうやって誕生したの?」
「フォーミュラカーって、カートから進化していったの??」
そんな疑問が次々と私の中で生まれました
1.F1レーサーとカート
「カートはF1への登竜門」なんていう言葉はカートをやっている人たちには耳タコな話で、現に歴代の有名なF1レーサー達はカートレースから成長しています。
あの伝説のF1レーサー、故アイルトン・セナも。
先日のホンダのF1復帰の朗報で、彼を思い出した方も多いのではないでしょうか。
ホンダがマクラーレンにF1エンジンを提供して誕生した「マクラーレン・ホンダ」。
ホンダLoverとして知られたアイルトン・セナは、チームメイトであり永遠のライバルだったアラン・プロストと共にマクラーレンホンダMP4/4を駆り、1988年、2人は16戦中15勝、10戦1-2フィニッシュ
という偉業を成し遂げ、さらにそのうちの何戦かは3位を周回遅れにしての1-2フィニッシュだったということで、他のチームに圧倒的な強さを見せつけました
セナ、プロストとマクラーレン・ホンダ。
歴代最強のエンジンと最強のドライバーが1つとなったこの1988年は、多くのF1ファンの記憶に焼き付いた年になったことと思います。
そのアイルトン・セナ。 彼も初めは父親がレーシングカートを与えたことからF1への道を歩み始めました

アラン・プロストもレーシングカート上がり

セナのチャンピオン記録を塗り替えたミハエル・シューマッハもカート場を管理する父の元でカートをして育ちました

さらに、セナとプロストと並んで「F1の四天王」と称されるネルソン・ピケ、ナイジェル・マンセルも、日本人のF1レーサーの中嶋悟や鈴木亜久里も、みんな10代の頃からカートを始めています

…う~ん、こうしてみると、やっぱりカート→フォーミュラカーっていう流れだと考えてしまいたくなっちゃうような…

でも、調べてみると、歴史上の誕生はフォーミュラカーの方が先なんです
2.カートの歴史(カートはF1の後に誕生したΣ( ̄Д ̄;)!)
世界初のF1世界選手権の開催は、1950年5月13日のイギリスでの開幕戦だそうです
(何と偶然なことに、私のお誕生日と同日
)対するカートの誕生は、F1グランプリ初開催から6年後の後の1956年。
当時アメリカのインディアナポリスにあるフォーミュラカー製作工場でで働いていた自動車エンジニア、アート・インゲルス(Art Ingels)が、当時流行っていた「ソープボックス」という遊具からアイデアを得、廃材で作ったフレームに芝刈り機用のエンジンを付けて作ったのが始まりだそうです。
↑ソープボックスレース。動力を持たず、坂の上から押して速さを競うトロッコのような乗り物ですが、れっきとしたモータスポーツに分類されるそうです

こちらが元祖「カート」。↓

・・・なんか、かろーん、としてますね(;´▽`A``
その後、南カルフォルニアに住むビル・ロウズルとアートが1958年に"Go Kart Manufacturing Co."という会社を興し、"GO KART"という商品名で売りに出されることになります。
当時使われたエンジンはマッカラー社(McCulloch)のチェーンソー用エンジン、MC-10。
※ちなみに何故"Cart"ではなく"Kart"になったのかというと、当時のマスコミがローマ時代の戦車(Kart)と間違えてスペルしたまま発表してしまったのが始まりで、結局そのまま"Kart"になったそうです(笑)。結構適当…^^;
この“GO KART”は「最も安く、手軽に楽しめるモータースポーツ」として爆発的にヒットし、すぐに世界中に広がっていきました。
しかしながら、米国内ではカートレースを仕切る統括組織が中々現れず、カートレースは各地で個人的に主催されるというやや味気ないものになり、また一度のレースでの劣化が激しい“GO KART”は「コストがかかる」と人気は失速していき、60年代半ばには衰退していくように思われました。
代わって"GO KART"をレーシングカートへと育て上げたのはヨーロッパでした。
ヨーロッパではイアメ(IAME)社がスポーツ用エンジンの開発を始め、"GO KART"はレース仕様になっていきます。
日本へは1958年、米軍の手によって持ち込まれました。
翌々年の60年には早くもカートの統括組織となる「ゴーカート クラブ オブ ジャパン」が誕生し、1973年にはYAMAHAが国産のコンプリートカート(※)「RC100」を発表するなどし、発展していきます。(残念ながらシャシーの販売は2006年をもって終了し、現在は国内唯一のカートエンジンメーカーとして全国にエンジンを供給しています。)
※コンプリートカート:エンジンからシャシーまで一つのメーカーで統一されたカートのこと
長くなりましたが、以上がカートの歴史です。
これを見ると、フォーミュラカーとは全く関係が無いとはいえないものの、「モータースポーツ愛好家達の最も身近なモータースポーツ」として全く別の進化をしてきたのが分りますね

最初は廃材にチェーンソーやら芝刈り機やらのエンジンを付けて出来上がった安上がりのマシンだったカート。
それがいつの間にかエンジンの性能が上がっていき、「スーパーカート」なんていうフォーミュラカーに限りなく近い性能を発揮するものまで進化し、現在になってカートとフォミュラカーの距離が縮まったと言えるようになったようです。
しかしながら、同時に値段まで上昇してしまい、「最も身近だったモーターレース」だったはずのカートはあまり「身近」とは言い難くなってしまいました(;^_^A
そうして出てきたのが「レンタルカート」や「スポーツカート」なのかもしれませんね
カートはきっと、これからももっと進化し続けていくと思います。
そうして、もっと多くの人がカートレースを身近に感じられるよう、値段も下がっていったらいいなぁと願うまなてぃです☆
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