フェスティカ栃木 SL カーティングシリーズ Rd.3 です
6/23(日)。前日の土曜日は大変な雷雨だったという栃木市ですが、この日は快晴
前回の大会から2回目のMC実況となるこの日。
まだまだ慣れていない私は、この日も朝から緊張気味でした
ずらりと並んだオフィシャル陣の右端で紫外線と戦っているまなてぃです
↑Rd.3の参加台数は38台
普段はSUGOをホームサーキットにしているガレージハマツさんがFD初参戦
ようこそ、フェスティカ栃木へ~~
ドライバーズプロフィール
もっとドライバーの皆さんのことを知るのに前から必要だと思っていたコレ。
この日の前日、出かける間際に急いで作り、
フェスティカのスタッフさんに「明日ドライバーの皆さんに配ってください」と託して出発
遅くなってしまったにも関わらず、
朝6:30に私がサーキット入りした時には既に受付で配って下さっていました
そして嬉しいことに・・・
参加選手ほぼ全員が書いてくださったプロフィールがどっさりと計時室に届きました~
↑皆さんが書いて下さったドライバーズプロフィール
これがあるのと無いのとでは、実況のし易さが全然違います
残念ながら、整理している間にFDクラスの公式練習が終わってしまったので、FDクラスのドライバーの紹介は満足にできませんでした
でも、せっかく皆さんが書いて下さったプロフィール、次のレースでしっかりとご紹介させて頂きます
それから、カートのクリーニンググッズで定評のあるMCフォーチュンさん。
今回も出店されていて、お昼休みには奥様率いる女子フラチームが、癒しのフラダンスを披露してくださいました
さあて、お待ちかね
今回の私の印象に残った名場面、ご紹介していきましょう
1.TIAジュニアからレース初参加まで混走!波乱のレース(DUNLOP FD Challenge 135-145 )
ただでさえ大人と子供が入り混じる混走レースのFDチャレンジクラス。
今回はそれに加えて普段TIAジュニアクラスに参戦している選手も迎え、異色の11台の組み合わせのドキドキレースとなりました
タイムトライヤルでポールを取ったのは普段TIAジュニアクラスで走っている11歳の中澤涼選手。
11台の大所帯のポールを務めるのは難しかったかな?
隊列やスピードの足並みが中々揃わず、ローリングはなんと5周に突入
さらに、6周めでもってようやくスタートできた~!!
…と思いきや、渡邊選手がローリング5周の末にエンストを起こして赤旗が振られてレース中断。
ホームストレートに並び直して仕切り直し…と、走り出しからやや混乱状態
(後から渡邊選手に聞いてみたところ、「ローリングが長すぎてキャブを閉め過ぎました 」だそうです )
そんな中で迎えた決勝戦。
観客を楽しませてくれたのは、
前回クラス違いで総合TOPを競っていたチョイ悪兄さん木村選手と小学生レーサー小曽戸選手。
小曽戸選手は前回135kgクラスでの参加でしたが、今回は145kgクラスでの参戦となり、前回と違って「クラス違い」なんていう免罪符はない、ガチな木村選手v.s小曽戸選手の戦いが見られるワケです
決勝中盤。
小曽戸選手がTOP、それを木村選手が追随し、3番手のTIAジュニア出身、中澤選手が追うという、クラス違いから来た3台によるTOP争い!
…しかし…!!!
最終LAPの3コーナーでついに小曽度選手に仕掛けた木村選手。
どころが4コーナーでクロスをかけた小曽戸選手と接触してまさかのスピン
木村選手と接触した小曽戸選手も大きくポジションドロップとなり、前大会のTOP2が不在となるどんでん返しの結果となりました 。
元々左手の腱鞘炎をロキソニンでだましだましして出場したという木村選手。
元気そうに見えますが、実は決勝のスピンで右腕もかなり重症を負ってしまったのです
でも、表彰台はキープできて良かったです
↓
2.思わず胸がじぃ~ん…となるレースをありがとう☆三井優介選手の大健闘!(YAMAHA CADETS OPEN )
小学2年生から参加できる、将来有望なちびっ子カート王子達が参戦するカデットオープンクラス。
ここで絶対的な強さでもってチャンピオンに君臨しているのが11歳の田崎隼翔選手。2012年のシリーズチャンピオンであり、今シーズンも連戦連勝中の将来有望な選手です
しかしながら、毎回田崎選手の圧勝ではつまらない><!
誰か1戦でも彼を打ち負かせる子はいないのか!?
そんな私がこっそり期待を寄せていたのが、田崎選手と同年齢の三井優介選手
私が彼に期待を寄せる理由。それは・・・
今シーズンのオープン戦であるRd.1で、ベストラップで田崎選手を上回っていたから
Rd.1での田崎選手のベストラップは39.161秒。
それに対して三井選手のベストラップは38.939秒と、僅差ではありますが39秒を切って田崎選手に勝っているのです
コンディションやタイミングによっては、彼なら田崎選手から優勝を奪えるかもしれない
そんな私の期待を知ってか知らずか、何と何と、予選第1ヒート、第2ヒート共々、田崎選手を抑えての1位
これは、もしかしてもしかして、ようやく田崎選手を苦戦に追い込む選手が現れたか~!? ワクワクしながら、お昼休みに三井選手にインタビューに出かけてみました ↓
ヘルメットを脱ぐとやっぱりまだあどけない少年 かわいい
「今回絶好調の理由は?」
という私の質問に対し、
「今回はポイントが無いから、あまり緊張していないのかもしれないです。」
という三井選手。
なるほどなるほど
実は今回のこのCADETS OPENクラス。
最低参加台数6台が必要なところ、今回は4台の参加だったため、シリーズポイントの対象外になってしまったのです
でも三井選手にとっては、逆にそれが緊張を解き、伸び伸びとした走りができていたのかもしれないですね
さあさあ、いよいよ決勝戦
レース前半。
私の期待通り、TOPを巡っての三井選手と田崎選手の鍔迫り合い
田崎選手がインを取れば、次のコーナーで三井選手がクロスをかけて再び前に回り込む
そう、これぞレース
実況する私の声にも力が入ってしまいます
しかし、中盤になって田崎選手が華麗に前に回り込むと同時に、
後ろから静かに2人のバトルを見守っていた石川選手もこの機会を逃さず、一気に三井選手を抜きにかかります
ここで3位にドロップした三井選手ですが、諦めません。
ゆっくりと期を伺い、2番手となった石川選手をしっかりロックオン。
4コーナーでしかけてまずは2位を奪還!
しかし、石川選手も前回は三井選手を抑えて2位だった実力を持つ選手。次の5コーナーでインに入って三井選手を抜き返す。
ここで三井選手は少しバランスを崩して縁石へ大きく膨らみ、最終コーナーでも持ち直せずにコントロールを失い…立ち上がりでコースアウト
こうして優勝と共に表彰台から遠のいてしまった三井選手
でも、私はこの三井選手の奮闘に胸がじぃ~・・んとなりました 。
本当に素晴らしいレースでした!!
三井選手、ありがとう
次回こそはきっと…!!ね
そして、やっぱり強い、田崎選手
きっと将来はファンが沢山つく、素敵なカート王子になることでしょう
3.帰ってきたカートキング!斉藤選手、初の完走、そして優勝!!(YAMAHA SUPER SSクラス)
フェスティカ栃木のS-SSクラスと言えば。
・2011年シリーズチャンピオンの宇津木実選手。
・2012年シリーズチャンピオンの迫成幸選手。
・2011年全国チャンピオンの斉藤祐一選手。
この3強のTOP争いが名物
2番手、黒のレーシングスーツで57番のカートを駆るのが宇津木選手。
3番手、赤のレーシングスーツで1番のカートを駆るのが迫選手。
ところが、斉藤選手は今年からマシンの不調が続いており・・・
Rd.1では予選ではチェーンが外れ、決勝に至ってはチェーンが切れて途中棄権
GWに同行させてもらった鈴鹿遠征の予選では最後尾からスタートしてTOP集団へ入り込む快進撃を見せるも、決勝戦のオープニングラップでエンジンチューブが外れて走行不能になりまさかの途中棄権
そしてRd.2では予選で絶好調だったにも関わらず、決勝でリアバンパーが外れてまたまた途中棄権
(この時まだカートの部位を覚えきれていなかった私は「リアバンパー」という名称を知らず、実況中に大変困りました^^;)
そんな悔しい悔しい思いを積み重ねて迎えたRd.3。
予選第1ヒートでは迫選手との大接戦を繰り広げた挙句のコースアウト~!!!
しかし、それが良かったのか悪かったのか(!?)リバースグリッドの第2ヒートではポールシッターでのスタート。
ええ、斉藤選手。もちろんポールからスタートしてTOPを奪われるなんてことはありません
最後尾スタートとなってポジション復帰に奮闘する他の2強を尻目に、スイスイと差をつけてっての余裕のTOPでチェッカー
「今日は絶好調じゃないですか~ 」
とお昼休みに話を聞きに行くと、
「実はそうでもないんですけどね~。でも、秘策があるんで、今日は絶対勝ちますよ。」
と斉藤選手
その驚くべき秘策は、教えてもらいましたが企業ヒミツだそうなので、残念ながらここでは書けませ~ん
さあ、そんな秘策を施した斉藤選手のマシン!
私がMCを始めてから一度も表彰台に立つ姿が見られなかったカートキング、斉藤選手が1位表彰台に立つ姿を、ついに見ることができるのでしょうか!?
TT(タイムトライヤル)と予選2戦の結果から決まるグリッドは、3番手からのスタート。しかし前を走るポールの迫選手の後ろにピッタリと尾けていき、オープニンググリッドの5コーナーで迫選手が少し膨らんで入った隙に小回りで仕掛けた斉藤選手。
次の2週目の1コーナーでスイッとインを取ってあっという間にTOPに
・・・これが好調な時の斉藤選手の走り・・・!!
抜かれることよりも私が心配だったのはマシントラブル^^;
ですが、4度目の正直!?
今回はトラブルもなく、見事、そのままTOPをキープしてのチェッカー!!
斉藤選手、おめでとうございます!!!!(≧▽≦)
カートキングの実力、しっかり見せて頂きましたよ~
もちろん、両側からジンジャーエールの嵐が吹きかけられたのは言うまでもありません
4.押田・小川戦再び!そしてスピードノリノリで頭角を現した角島選手
いつも白熱した戦いを見せてくれる、カート王子多きこのクラス。
前回は佐々木選手の出現によって大きくペースが乱された押田・小川の両カート王子。
カズヤくん…そろそろキミが表彰台TOPに立つ姿が見たいぞぉ~~
決勝ヒートでポールを取ったのは小川選手。押田選手は2番グリッドと、カート王子2名がフロントローを抑えてのスタート。
オープニングラップは好スタートを切った小川選手がTOPとなる形で終えて迎えた2周目。ホームストレートから3コーナー辺りまでは押田選手の方がスピードがあるように見えました。
2ラップ目は押田・小川による抜きつ抜かれつの鍔迫り合い!
押田・小川戦、キタ━(゚∀゚)━!
4コーナー~5コーナーの、細かなコーナリングは小川選手は得意な模様。
5コーナーでインを取った小川選手が若干鼻を出す形で迎えた3周目。
ところが。
この3周目でTOPとの差をグングン縮めていく3番手争いの2台!
前回の優勝者、佐々木哲也選手と前回4位の角島健斗選手!
TOP2台に気を取られていた私は、ホームストレートでのこの2人の異様な速さに一瞬ついていけず、「いつの間にか忍び寄ってた」としか言えませんでした
特に角島選手。
完全に押田選手をロックオンし、3周目の1コーナーで小川選手が少し膨らんだスキを突いてギリギリまでインのラインを取って押田選手の後ろにグイッと入り込みます。これは見事っ
3周目の1コーナーで一気に4番手へポジションダウンしてしまった小川選手。
その後の追撃で2番手まで追い上がるも、実力伯仲の押田選手には届かず、今回はRd.2同様の2位。
表彰式の記念撮影では
「タテを顔の横に持ってきてキュートなポーズをお願いしますっ 」
との私のイタズラ心から出た無茶振りに素直に答えてくれたSSカート王子達 ↓
今回、世界の松屋選手がエントリーしなかったRotax Seinia Maxクラス。
注目選手はやはり以下の3名!
・前回の優勝者、硬派なカート王子の陣川大悟選手
・前回は予選でぶっちぎりの速さのロケットスタートを見せつけ、余裕の表情を見せながらも決勝で陣川選手に優勝を奪われてしまった、カート界の手越裕也こと藤本健斗選手
・2012年 Rotax MAX Gland Finals日本代表の中西武蔵選手。
しかし今回、陣川選手はカートにクラックが入っている疑惑が・・・
そして中西選手は前回レース前日にエンジンがご臨終してしまったことからマシンをほぼ総取り替えするも、走り込みが十分できていないという話が・・・
そんなライバル2名がマシンの不調を訴える中、今回も予選をぶっちぎる藤本選手。
しかし今回、前回と異なる点は、最後まで謙虚な姿勢を保ち続けた点。
チームメンバーから、今回は決勝が済むまで神妙にするように言われていたのだとか
そんな中迎えた決勝ヒート。
↓ポールポジションは藤本選手。2番グリッドは陣川選手と、
スターティンググリッドは前回と同じ。
今回はその謙虚さが功を奏したのか、
2周目のホームストレートで圧倒的な速さを見せて大きくTOPへ出て、そのまま2番手以降に大差をつけてのチェッカー
レーシングカートの最高峰、KF1で5位という実力を存分に見せつけて頂きました
Rd.1では3位、Rd.2では2位、そして今回Rd.3で見事優勝を勝ち取った藤本選手。
中西選手とのGland Final日本代表争いが期待できそう
MAXカート王子達の中で私の「キュートポーズ」無茶振りに応じてくれた陣川選手
クラックが入っていないと良いのですが・・
↓SS王子達に比べてMAXカート王子達のシャンパンファイトはお上品
と、今回も見応え充分なレースを見ることができたフェスティカカーティングシリーズRd.3。
SLカートミーティングの次回開催は9月22日(日)と、一か月も空いてしまうのですが。
8月18日(日)には2013年SLサマーフェスティバルの関東大会が開催されます
Special Thanks to...
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