我が家では最近、寝る前に家族でトランプをする習慣があります。

大貧民(大富豪?)、七ならべ、ババ抜き、神経衰弱などなど。

また、トランプではないですが、「ハリガリ」という計算力と俊敏性を要求されるゲームもします。

「ハリガリ」は裏返したカードを順番に開いていき、書かれている絵の数が足して5になったら、ベルを手でたたいて音を出すゲームです。

 

家族団らん、なかなか楽しい時間なのですが、ひそかに悩んでいることがあります。

 

 

神経衰弱とハリガリで全く子供たちに敵わない。妻にも勝てない。

 

 

神経衰弱は視覚から入ってくる情報を、いかに記憶し、保持し、再生できるかが問われるのですが、まあひどい。

カードを開いて、裏返した瞬間から忘れてしまって、どこにそれがあったのか、場所さえ見当もつかない。いつも最下位。

 

ハリガリでは視覚から入ってくるものを即座に識別する能力、簡単な足し算の速度、およびベルを叩く動作の俊敏性が要求されるのですが、子供がベルを鳴らしたときに、私はまだ計算中。こちらもいつも最下位。

 

 

これらは知能検査でいうところの、処理速度、知覚推理、ワーキングメモリーなど諸々の能力が、明らかに低下してることを

示していると考えます。でも日常生活ではあまり気づきません。気づかないのです。でも老化は確実に進行しています。

自分の能力の低下に気づかず、自動車を運転して、事故を起こす高齢者もこういう感じなのかも?

 

これからの人生は、こうやって気づかぬうちに獲得したものを少しずつ失っていくのでしょう。

だから自分以外の人に指摘されたときには、素直にそれを受け入れられる、あるいはせめて耳を傾けられるようでありたい。

 

そんなことをいまは考えますが、その時になったら自分の能力の低下を否定する「頑固おやじ」になりそう。

 

家族団らん 楽しくゲームに興じていますが、実は私はひそかに脳機能のリハビリを必死にやっているのです。笑