あけましておめでとうございます。

 

と言っても、令和6年は正月早々に地震や航空機事故やら不幸な出来事が立て続き発生し、おめでたい気分は残念ながら

一つもありません。被害にあわれた方々に心よりお悔やみを申し上げます。

 

さて、私の家庭では、子供が今年の1月から2月にかけて中学受験をします。

小学校3年生より塾通いを始め、4年間の集大成なので是非無事に終えてほしいです。

 

思い返せば、受験勉強で塾に通い始めた当初は、親としてもかなり気合を入れていました。それこそ子供と一緒に勉強し、

わからないところは教えたりしていました。こちらが我を失って、厳しく指導したこともありました。教育虐待までいかないまでもそれに近い状態に陥ってしまった時期もありました。模試の点数などを細かくチェックし、できなかったところを繰り返し学びなおす。というか、学びなおさせる。その甲斐あって、当初一番上のクラスに在籍することができていました。

 

ある日、模試の点数が悪かったときに、子供が「パパ、ごめんね」と涙を流す姿を見て、やっと「これは子供に対して、自分が押し付けているだけなのではないか」と気づきました。たぶん点数が悪くて泣いたのではなく、「親に申し訳ない」、「親に怒られるのが怖い」、そういった涙だったのだと思います。

 

もちろん親として、「子供には幸せな人生を送ってほしい。そのためには勉学も一つの手段になる」と考え、中学受験の道を選んだのですが、よくよく考えたら「自分の人生でなく、子供の人生である」ということを忘れそうになっていました。自分の古い価値観を押し付けようとしていたのです。

 

そこで5年生からは子供の勉強に手や口を出すことをやめました。子供とも約束し、成績をチェックするのも一切やめました。結果、子供の成績は急降下し、在籍クラスもどんどん下に落ちていきました。でも、今も元気に塾に行って、もうすぐ本番を迎えます。受験直前の時期ですが、子供は笑顔で、朝からアマゾンプライムでアニメを見たり、タブレットでYoutubeを見たり、盛大に勉強をさぼっていますが、5年生からここまで自分の力でたどり着いたのです。

 

いわゆる「やる気スイッチ」なるものは、親は見つけられませんでしたし、子供自身もどうやらまだ見つけていないようです。でもそれでいいんだと思います。そんなスイッチがあるのかどうかもわかりませんし、あるとしたらそれは自然と見つかるものの気がします。

 

中学受験を通して、「親は親、子は子」「結局は自分の思うように人生を生きていけばいい」

そんな当たり前のことを学ばせてもらいました。

 

私もやりたいように自分の人生を歩みます!