私は今から約22年前にコンサルタントとして起業しました。「カネなし、資格なし、人脈なし、経験なし、ノウハウなし」のなしなし尽くしの起業です。今、思うとまあよく起業なんてしたものです。
当時、ちょっとした助成金ブームがありました。
「新事業開拓助成金」といいます。
確か、助成限度額が300万円で1/2の助成率だったと思います。何と言っても1/2が概算請求できるんです。交付決定が出たら先ずは1/2を直ぐに振り込んでいただけるのです。
以前は経費の遡及や概算請求などができる補助金・助成金が、わずかですがあったんですよ。(今ですと、持続化補助金が同様に拡充されていますね。)
ただ、それでも採択率は5~8%くらいでした。皆さんは、現在の3補助金などで40%とかが、当たり前だと思っているかもしれませんが、通常はこんなに高くありません。
当時、この助成金はとても人気がありました。思いきっり告知をしたら全国から支援してほしい!っていう連絡が殺到しまして、30件ほど、一気に受注してしまいました。
もちろん、チームを組んで5~6人で対応しましたが、まさに死にそうでした!(受注しすぎです。)
今から20年以上前になると、資金調達の専門家の先輩なんていませんでしたので、助成窓口である、中小企業総合事業団(現「中小機構」)に相談するんです。
正直、補助金資料の書き方なんて分からなかったんです。それに当時の募集要領などは、今のように細かい説明などありません。本当に今現在の募集要領は丁寧だと感心します。
事業団の担当者も最初の頃は、嫌々ながらも、教えてくれるのですが、私が何度も何度も折り返し電話をして、あれこれ聞くので嫌気がさしたんでしょう。
「いい加減にしてください。あんた誰なの?」
って言われました。
「はい、吉田っていいます」って言うと、
「そういうことじゃないよ!」って叱られました(苦笑)。
今でこそ、公的窓口は親切ですが、当時はとても横柄でした!はっきり言って一般国民を見下しているような口調でした。
そうそう、虎ノ門の事業団にパンフを貰いに行こうと思って、入口に入ったら、「あなたどなた?」みたいな態度で、「勝手に入るな!」みたいに叱られました。今だったら、問題になりますね、きっと。(笑)
そういう態度の悪い窓口でしたけど、分からないんだから聞くしかありません。当時の募集要領なんて、今みたいに完成度が高くありません。分からないことだらけでした(自分にも知識がありませんでしたから・・・)。
20年前に起業した当時の私なんて、そんな程度でした。今となってはとても懐かしいですが、当時は本当に必至でしたからね。。。
繰り返しますが、「カネなし、資格なし、人脈なし、経験なし、ノウハウなし」のなしなし尽くしの起業です。
まあ、よく20年頑張ってこれたものです。
このような私ですが、よかったら一緒に事業者さんの資金調達、資金繰り支援をやりましょう!私のノウハウは「資金調達サポート会」にて、全て放出しています。
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