私が主催している「資金調達サポート会」の会員の先生から、こんな話を聞きました。「公庫さんが、高額の報酬を要求する悪質な士業さんがいて、困っている」とのこと(笑)。
お客様のサポートで懇意にしている支店さんに同行したときに、公庫さんが嘆いていたそうです。政府は認定支援機関や士業、関連団体と三位一体となって、事業者を支援することを推奨しています。以前より、士業さんと金融機関さんの繋がりは深くなったと思います。これはよいことです!
資金調達支援の報酬は、融資実行額の3~5%くらいが平均だと思われます。これ以上、取ってしまうと出資法違反などと言われています。
それじゃ、10%とったら悪質なんでしょうか?「だって、補助金では10%や20%は普通でしょ?」って思われるかもしれませんが、出資法もありますので、5%以下に抑えるのが常識だと思われます。
昔から悪徳コンサルタントや悪徳ブローカーと言われる金融コンサルはいます。20%など要求して、粉飾指導するわ、決算書改ざんは当たり前、報酬に対して領収書も出しませんー!!
士業の先生がこんなことをするわけないと思いますが、資金調達支援は仕事が回りだすと、想像を超えた報酬を手にすることがあります。
1000万円の支援の5%だったら、、、50万円です。コロナ貸付なんて、実態として、申請すれば、ほとんどの企業が借りることができています。1000万円の融資支援を10案件ほどやって、何も知らずに10%の報酬をもらっていたとしましょう。
そうしたら、なんと「1000万円」の報酬を入手しています!!
たとえば行政書士の先生だったら、1000万円稼ぐのに、いったいどれだけの許認可の支援をしなくてはいけないのでしょうか?
一旦、このループを実感してしまうと、悪質な領域に入っても、自分を見失ってしまう方も少なくありません。私が会ってお話ししたことがある悪質ブローカーと言われる人の中には、元銀行員さんがいました。これまでに3名ほどあったことがあります。
はっきりいって詐欺師です。
信用金庫に勤めていたとしたら、役職にもよりますが、400~500万円くらいの年収でしょうか??
だけど、資金調達支援で、さらに悪徳だったら、信用金庫時代の年収を一発の支援報酬だけで手に入れることができちゃうんです。
だから、悪質な領域に入っても良心が痛まなくなるんでしょう。お金は人を変えてしまう側面もありますからね。
第二次安倍政権以降、「資金調達支援は簡単だ!ボロ儲けできる!稼ぎ時だ~」って思っている士業さんっているのではないかと思います。
個人的には、高額報酬を要求しているなどの悪質なことをしている士業さんは少ないと思っていますけど、そういう支援をしていると、必ず足元救われますよ。
なぜそう言い切れるかと言いますと、私は22年この仕事をしていきて、そういう方を見てきたからです。悪質といわれる類の支援をして長く継続している方はいません。
資金調達支援は事業者さんを応援する支援です。成長のお手伝いです。主役は事業者さんです。私たち支援者は影の存在です。それでいいんです。その原理原則を忘れないでほしいです。
本物の専門家になるには、お金に振り回されないようにして欲しい!って強く願います。そういう私も気を付けなくてはいけないと自戒を込めての投稿でした(笑)。
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