報酬をとりっぱくれる!!
こんなことがあるのか?と思われる先生もいると思いますが、この相談も定期的にあります。ほとんどが成功報酬になります。いくつかのパターンがあります。
1.支援した起業家から「融資は受けられませんでした」との連絡があって、そのあと連絡がとれなくなる。
2.報酬額を値切ってきて、それしか払わない。
3.調達額に関して嘘の報告をしてきて、嘘の調達額に対する報酬しか支払わない。(あとで嘘が判明するようなケース。)
資金調達支援は、1000万円の調達で5%報酬だとすると、50万円になります。50万円は高額です。「こんなに払うのはもったいない」と思う方がいてもおかしくありません。
まず、対応策としてできることは、「足元を見られないように毅然とした態度で支援をする!」ということです。専門家としての堂々とした姿勢を見せることです。これは、決して、偉そうにする、ということではありませんの勘違いのないように。
「この先生の足元を見ることはできないな」と思われることも大切だと思います。やたら、腰の低い先生がいますが、はっきり言って、よしあしだと思います。
また、「先生なんて呼ばなくていいですよ。~さんで結構ですからね」などという士業の先生もいますが、先生は専門家の先生として堂々と迫力をもって毅然とした態度で全身全霊を込めて支援をすればよいだけのことです。(私の主張に賛否両論があることは認めます。あくまでも私見です。)
つまり、報酬が支払われない、値切られたりするということは、すべて先生側に責任があるということです。そういう姿勢が前提となります。
それ以外に細かいテクニックとしては、以下のようなことがあります。
1.契約書を結ぶこと。これは最低限やることです。
2.支援した資料は全てコピーをとっておくこと。自宅の住所地や電話番号、開業地の予定、不動産チラシ(契約書)などがあれば、どこまでも(回収するために)追いかけることができます。
3.金融機関さんとチャネルをもっておくこと。
これら当たり前のことばかりです。しかしながら、取っパクれる先生は、こういう当たり前のことをやっていません。だから、はっきり言って、すべて自分自身の責任だといっても言い過ぎではないと思います。
3について説明します。先生が公庫さんなどを紹介すれば、窓口や担当者さんにもよりますが、先に先生に状況や結果報告をしてくれます。「融資はダメだった」という嘘の報告をされたとしても、公庫さんに事実確認することができますよね。
そのために、日ごろから金融機関ルートを開拓しておくことをお勧めします。
先生が東京の地盤だとしましょう。たとえば、静岡県の事業者から相談があったとして、静岡の金融機関に面識がないとします。もし、公庫さんなら、東京の公庫さんに静岡の支店を紹介してもらってください。
それ以外の場合(全くチャネルがない場合)は、申請する金融機関窓口に、先生から電話をして「私のお客様が御行に融資申請をしたいのですが、一度、ご相談に乗っていただけますでしょうか?」と伝えます。
認定支援機関を持っている先生なら、その旨を必ず伝えてください。無下に断るようなことはしないと思いますよ。無下にするような金融機関などには、そもそも申請しない方がよいに決まっております!
これ以外にも様々なやり方がありますが、最低限、これくらいは覚えておいてください。
また、必ず回収できる裏技がありますが、これに関しては、ブログで申し上げることはできません。ノウハウ性が高いから・・・ということではなく、ニュアンス的に伝えるのが困難だからです。演技力も必要になります。
これは、創業融資支援の講座などでは、必ずお話させていただいております。これをやれば確実に回収できます。
ただ、冒頭でお話した「毅然とした態度」であることが大前提になります!
せっかく、お手伝いして資金調達に成功したのです。必ず報酬は回収するべきです。そのための対策など、皆さん、結構甘いと感じます。
だけど、「毅然とした態度」と「3つの対策」については、当たり前のことです。当たり前のことをやるかやらないか・・・、先ずはそこからです。
よろしかったらご参考にしてくださいね。