社長さんたちが倒産の危機を自覚するのはいつ頃がご存じですか??こんなこと、あまり考えませんよね。
ちょっと古い調査なのですが、2003年の中小企業白書に調査結果が掲載されているんです。
「再挑戦実態調査」によれば、平均して16.6か月前に倒産の危機を感じている他、回答経営者のうち、過半数が6か月前までに、倒産の危機を感じています。
それでは、社長さんたちは、倒産の危機をどのようなきっかけで感じるかのご存じですか?これも調査されているんです。
倒産の危機を感じたきっかけを、社長さんに一つだけ回答してもらったところ、「売上・受注の減少」とした回答が全体の41.9%を占めました。当然ですね!
また、23.5%の経営者が「金融機関の融資拒絶・減額」をきっかけに倒産の危機を感じたと回答しているんです。
また、倒産までの期間別に分類した調査結果もあります。
倒産の直前になればなるほど、「金融機関の融資拒絶・減額」と回答する企業の割合が多くなる傾向にあることがわかりますよね。
ある意味、倒産の危機を感じるのは「売上の減少」であることは当たり前すぎることです。また、倒産の直前になればなるほど、「金融機関の融資拒絶・減額」、つまり「資金調達」ですよね。これも当然のことなのかもしれません。
そして、倒産する際は、「金融機関の融資拒絶・減額」、つまり「資金調達」がきっかけとなります。
企業は生まれて、成長して、そして倒産・・・。これらシーンにおいて常に「資金調達」が課題となっています。社長さんはずーっと「資金調達」という課題を抱えている!ということです。
だから、税理士などの士業やコンサルの先生には、是非とも「資金調達」の支援をして差し上げてほしいのです!そう切に思います。
ちなみに、倒産企業の社長さんたちに、「倒産するときに最も心配したことは?」って尋ねたところ、「従業員の失業」を挙げた経営者が23.8%と、最も多かったそうですよ。