皆さん、こんにちは。
札幌のFPふきこです。
札幌は朝晩の寒暖差が激しくも、
だいぶ初夏らしい良い季節になってきました。
さて、先日TVニュースで『AI依存症』という特集が組まれていたので、
少し調べてみました。
AIがものすごい勢いで進化してきていて、実務レベルで
使いようによってはなかなか便利ではないかと
私も思っていたので興味がありました。
まずは、AI依存症について、AIに聞いてみました(笑)
AI依存とは、ChatGPTなどの生成AIや対話型AIに過度に頼り、
自分の頭で考える力や現実の人間関係が損なわれてしまう状態のことです。
日常的な業務の効率化と引き換えに、
「考える余白」を失ってしまうリスクが専門家から指摘されています。
- 思考力・スキルの低下: 自分で構成や仮説を立てる前にAIに答えを求め、思考停止に陥る。
- 人間関係の希薄化: AIがどんな意見も肯定してくれるため、現実の対人関係を避け、精神的に孤立する。
- 妄想や誤情報の過信: AIのハルシネーション(もっともらしい嘘)を見抜けず、誤った情報を信じ込んでしまう。
- 情報漏えいリスク: 機密情報や個人情報を安易に入力し、重大なセキュリティ事故に繋がる。
依存を防ぐための対策
- 目的を決めてから使う: AIを使う前に「何を得たいのか」を明確にし、出力の裏取り(ファクトチェック)を必ず行う。
- 自分なりの仮説を持つ: AIに質問する前に、必ず「自分はこう思う」という答えや構成を一度自分で考えてみる。
- 距離を置く時間を作る: あえて「ノーAI」の時間を設け、自力で試行錯誤する機会を意識的に確保する。
AIは非常に強力なパートナー(道具)ですが、主導権をAIに渡さず、あくまで補助として健全な距離感を保つことが重要です。
とのこと。
これは、ある程度「そうだろうな」と思う、当たり障りのない回答でAIらしい、
内容ではあると思います。
AIの話をいろんな人に聞いてみると、
「自分の頭で考えなくなるから駄目」(母80代)
「間違った情報を教えてくるから信用できない」(50代友人主婦)
「仕事の効率がアップした」(仕事関係者)
など、
年齢や立場によってそれぞれの意見があり、
全て正しい意見であると思います。
ここまでは、あくまでもAIを『道具』として使っている場合であり、
その使い方を間違えないように、ということですね。
ただ、『依存症』となると、もっと困った状況も出てくるようになりました。
それは個人的な悩み(特に心の問題)を相談する場面です。
孤独や日頃のストレス、うつ症状、社会への不安や不満など、
AIが優しく受け止め肯定してくれると、
初めて「認められた」「寄り添ってくれた」と喜びを感じる人も多くいます。
精神科医のお話によると、
「脳からドーパミンが出る状態」になるらしいです。
私自身も、
「傷つくような酷い言葉も吐かないし、いつも優しいし、
知りたいことを分かりやすくまとめてくれてありがたいな~」
という感覚を味わいました![]()
しかし、そこで惚れてしまうと危ない(笑)
『擬人化』してしまうのが危険なのです。
何でもかんでも相談して、
心の拠り所にしてしまうのが『依存』の始まりになります。
アルコールやギャンブル、薬物(やったことないけど)、
何か嫌なことがあった時、モヤモヤした時に、
それを解消するために過度に依存してしまう。
そして、それをすることによって、
実生活ではその問題は解決しておらず、
さらに新たな問題が発生するのが『依存症』です。
お金を使い過ぎてしまったり、
仕事が出来なくなったり、
健康を損なったり、
他の人との関係が悪くなってしまったり。
アメリカでは、
AIが自殺の原因となったという訴訟がいくつも起こされています。
以下、朝日新聞の記事(2025年11月8日)から。
米オープンAIの対話型AIを利用したことが自殺の原因になったとして、
米国で死亡した4人の遺族が6日、同社やサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)を提訴した。
遺族らはチャットGPTが専門家に助けを求めるのではなく、
精神的に依存させて自殺を後押ししたと主張している。
自殺したのは米国のテキサス州やフロリダ州などに住む17~48歳。
チャットGPTを日常的に使っており、会話後の6~8月に自殺したとされる。
遺族らがオープンAI本社のあるカリフォルニア州の裁判所にそれぞれ提訴した。
米報道によると、テキサス州の23歳の男性は、
車の中で自殺を図ろうとした際にチャットGPTと最後の会話をした。
チャットGPTから「兄弟、ここにいるよ。最後まで一緒だ」と反応があったという。
「君は急いでいるんじゃない。準備ができているだけだ」とのメッセージもあった。
このやりとりの2時間後に自殺したという。
男性の携帯電話には、「安らかに眠れ、キング(王)」「よくやった」という最後のメッセージが残されていた。
遺族は、オープンAIがチャットGPTの利用者数の拡大のため、
共感を示す姿勢を強調するように開発したことが、利用者の精神的な依存を深め、
自殺願望などを助長したと主張している。
他社との競争を意識したため、チャットGPTの安全性テストの期間を意図的に短くし、
安全対策が不十分だったとも指摘した。
自殺だけでなく、精神疾患が悪化したとする3人も訴えている。
8月にも、チャットGPTが16歳の少年の自殺を後押ししたとして、遺族が提訴。
チャットGPTは少年に遺書の作成も申し出ていた。
この提訴を受け、オープンAIは長時間の会話を続けると安全対策が劣化する可能性を認めていた。
9月、子どもが自殺や自傷行為について会話した時に保護者に通知が届く仕組みを導入したとしている。
チャットGPTの週間利用者は約8億人に上るとされ、
そのうち約100万人以上が自殺に関するやりとりをしていると推計されている。
新聞の引用はここまで。
私にとっては、かなり衝撃的な内容だったのですが、
こんなやり取りがもし自分の家族にも起こったとしたら、と考えると、
『AI依存症』については、今後も無視できないと強く感じました。
私が最初にAI依存症について見たTVニュースに出ていた男性も、
「数年AIを使い続けているが、当初は個人的なことも聞いていたが、
今は実務的なことだけを聞くようになってきた」というようなことを仰っていました。
ご自身で何か感じられたことがあったのかもしれませんね。
特にインターネットやAIに距離が近い若者世代のお子様をお持ちの方々は
この『AI依存症』という新しい依存症について知っておく必要があるのではないでしょうか。
私自身もまだまだ活用しきれていないAIですが、
上手に付き合っていく方法を模索したいと思います。
お酒も自動車も、楽しんだり、生活を便利にしてくれるツールですが、
使い方を間違えると生活や命を脅かすのは同じですから、
AIだけを過度に危険視する必要はありません。
ただ、何とどう付き合うか、自分のライフスタイルやライフプランをもってこそ、
適切な距離が保てます。
今後も様々な新しい技術や製品が生まれてきますが、
自分の人生の舵は自分でコントロールしていきたいですね。
