札幌FP・ふきこの『お金と暮らしの知恵袋』

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『自分らしい暮らし方』にピントを合わせ、お金と仲良く暮らすコツを手に入れましょう♪

皆さん、こんにちは。

 

札幌はここ数週間、

毎週末の大雪で公共交通機関が止まったり、

渋滞が発生したり、物流が滞ったりと、

大変な思いをされている方も多いかと思います。

春が来るまであと数か月、

事故に遭わないように慎重に過ごしましょうね。

 

さて、最近AIを悪用した詐欺が増加しています。

 

私も最近、動画を見ていて、

本物そっくりの動物が「こんなことする?」と途中で違和感に

気づいたり、

有名人がその人の声で話しているけれど、

日本語の漢字の読みや言い回しが変だったりして、

途中で「なんだ~、これは作りモノなのか」と思う機会が増えてきました。

 

これを巧みに悪用しているのが、

生成AI詐欺です。

詐欺被害というと、これまでは高齢者がターゲットという事件が多かったのですが、

まるで本物のような音声や映像、巧妙な文章がAIによって簡単に作られるようになったことで、

今はもう30代~50代の現役世代も騙されるケースが増えてきました。

 

成AIは、文章や画像、音声、動画などを人間の代わりに作り出す技術のことで、

便利なツールとして使われてきましたが、

最近ではその高い再現性と手軽さが、詐欺グループに悪用されるケースが目立つようになりました。

 

生成AIによって作られた画像や音声、テキストは、本物にそっくりなため、

詐欺と気づくのが難しくなっています。

さらに、詐欺を行う側にとっては低コストかつ簡単に作成できるため、

手口は年々巧妙化して広がり続けているのです。

 

たとえば、生成AIで作られた「偽のニュースサイト」では、

もっともらしい記事を読ませることで相手を信用させ、個人情報を入力させようとします。

 

これまでの詐欺とは違い、生成AIを使った詐欺は“本物そっくり”であることが最大の特徴です。

「自分は大丈夫」と思っていても、ふとしたタイミングで巻き込まれる可能性があります。

被害を防ぐには、正しい知識と冷静な判断が欠かせません。

 

生成AIを使った詐欺には、さまざまなパターンがあります。

なかでも特に多いのが次の4つです。

  • クローン音声詐欺

  • ディープフェイク詐欺

  • AIフィッシング詐欺

  • 「AIで稼げる」系の情報商材

手口はいずれも巧妙で、本物と見分けがつかないレベルにまで進化しています。

ご自分や家族が被害に遭わないためにも、

どんなものなのか知っておくことが大切です。

 

①生成AIの音声(クローン音声)を使った詐欺

クローン音声詐欺は、AIで作った「家族や上司の声」を使い、お金をだまし取る手口です。

本物そっくりの声で電話をかけてくるため、信じてしまう人が多く、被害が広がっています。

 

この手法は、数秒の音声データがあれば誰でも声を再現できるため、悪用が簡単です。

 

実際に、社長の声を再現した偽の電話により、社員が数億円を送金してしまったケースも発生しました。

声が本人のように聞こえても、まずは冷静になって考えることが大切です

 

突然の依頼や振り込みには必ず本人確認を行い、合言葉などの対策をとりましょう。

 

 

②ディープフェイク詐欺

ディープフェイク詐欺は、

AIで顔や声を合成して、本物そっくりの動画や画像を作り出す詐欺です。

 

一見すると本物と区別がつかず、信じ込んでしまう人が続出しています。

 

たとえば、有名人が「プレゼント企画をしている」と話す偽動画や、

会社の役員になりすました映像で、社員に送金を指示するケースがあります。

自動車保険などの損害保険の現場においては、

保険金請求の際に提出される事故車両や現場などの画像データに「何らかの修正」

を加えられるケースや、
生成AIに『ニセの医師の診断書』を作らせるなど、

保険業界においては、悪質なディープフェイク詐欺に対する対策が

必要になってきているケースもあるようです。

 

③ 生成AIを使ったフィッシング詐欺

生成AIを使ったフィッシング詐欺は、本物そっくりのメールやメッセージで個人情報を盗む手口です

 

見た目も文章も自然なため、見破るのが難しくなっています。

 

「銀行からのお知らせ」や「市役所からの通知」といった名目で、

偽のサイトに誘導し、口座番号やパスワードを入力させるパターンがあります。

 

AIが自動で文章を作るため、文法のミスや不自然な表現が少なく、信用してしまう人が多いのです。

 

生成AIの生成する日本語文章に全く違和感がないわけではありませんが、

私は以前よりかなり自然な日本語になってきていると感じます。

日本語で使われない漢字や、ありえない表現など、

明らかな文章ミスなどは激減しています。

あと数年したら、パーフェクトな日本語になるのではないかと思うと、

恐怖です滝汗

 

ロゴやデザインは本物と全く同じように作られますが、

文章のほんの少しの違和感も見逃さないでください。

 

このような詐欺に引っかからないためには、

「本当に公式の連絡かどうか」を確認することが欠かせません。

 

メールやSMSに記載されたリンクは安易にクリックせず、

必ず公式サイトからアクセスする習慣をつけましょう。

 

④「AIで稼げる」系の詐欺

「AIを使えば誰でも簡単に稼げる」とうたう詐欺が増えています

 

特に、SNSや動画広告でよく見かけるため、信じてしまう人が後を絶ちません。

 

この手口では、「高収入が狙える」「誰でもすぐに始められる」といった魅力的な言葉で勧誘し、

高額な情報商材やセミナーを購入させようとします。

 

しかし実際には、価値のない内容でお金だけを取られて終わるケースが多いのが実情です。

 

情報商材に関する詐欺は以前からありましたが、

近年は「生成AI」という言葉を巧みに使い、消費者を騙しています。

『生成AI』自体が詐欺の材料になっているのが皮肉ですね💦

 

AIに詳しくない人ほど「時代の波に乗り遅れたくない」と感じてしまい、

判断が鈍る傾向にあります

 

簡単に稼げる話のほとんどが嘘です

 

特に、初期費用がかかるものや返金保証がはっきりしない場合はすぐに距離を置くべきです。

 

 

●対策

 

生成AIは、日々進化しています。

もちろん私たちの生活を便利で快適なものにしてくれる、

という大きなメリットがある反面、

大きな被害を生む危険性もあります。

 

被害から身を守る方法としては、

 

  • 不自然な日本語に注意する

  • 家族や信頼できる人に相談する

  • セキュリティを強化する

  • AIや詐欺の最新情報を知っておく

そんなに難しくないことですので、

ぜひ今日から意識してみてください。

 

対策①:不自然な日本語を警戒する

生成AIが作成した詐欺メッセージには、少しだけ違和感のある日本語が使われることがあります。

 

AIは自然な文章を作れますが、日常ではあまり使わない表現や、

少し堅苦しい言い回しになることもあります。

 

英語や中国語など、

他の言語を直訳したような文章。

 

また、漢字の使い方や助詞の位置がわずかに不自然な場合も要注意です


本物の日本人が書いた文章と比べると、

どこか「よそよそしい」印象を受けることもあります。

 

少しでもおかしいと感じたときは、すぐに返信やクリックをせず、

まずは公式の問い合わせ先や信頼できる情報源を確認しましょう。

 

対策②:家族や友人などの親しい人に相談する

AI詐欺にあわないためには、1人で判断せず、

信頼できる人に相談することがとても重要です

 

詐欺は「焦らせて、冷静さを奪う」のが常套手段。

冷静な第三者がいれば被害を防げる可能性が高くなります。

 

日ごろから家族や友人とこまめに連絡をとっておくことで、

「この連絡は本当に本人からか?」とすぐに確認できます。

 

『大変なことがあった時に、お金を送ってしまいそうなくらい大切な人』とは、

普段から連絡を取っておく必要があるのですね。

 

実際に「お金を送って」などの急な依頼があった場合は、

落ち着いて一度本人に連絡を取るようにしましょう。

 

また、家族間で“合言葉”を決めておくのも効果的です

 

詐欺師には分からないキーワードを使えば、本人かどうかを簡単に見分けられます。

キーワードを決めていなくても、最近起きた出来事や話題などを共有していれば、

話のやり取りから『違和感』に気づくことが出来るのではないでしょうか。

 

少しでも不安に思ったら、自分だけで判断せず、信頼できる誰かに相談する。

日頃からの習慣が、AI詐欺の被害を防ぐポイントになります。

 

対策③:セキュリティを強化する

AI詐欺から身を守るには、デジタル環境のセキュリティの強化が大切です。

 

基本的な対策の習慣で、被害のリスクは大きく下げられます。

  • パソコンやスマホにはウイルス対策ソフトを入れる

  • OSやアプリのアップデートを行う

  • LINEやネットバンキング、SNSの「二段階認証」設定

パスワードは英字・数字・記号を組み合わせた安全性の高いものにして、

使い回さないようにしましょう。

 

誕生日や名前の一部を変えただけのパスワードは危険です。

自分が覚えやすいパスワードは他人にも推測しやすい。

 

悪用を防ぎつつ、『万が一』に遺された家族のことを考えると、

パスワードの管理をどうするか、しっかり考える必要があるのが現代ですね。

 

対策④:AIの最新情報をインプットしておく

AI詐欺の対策で最も効果的なのは、

「今、どんな手口が流行しているか」を知っておくことです。

 

詐欺は常に進化しているため、古い知識のままだと対応できないことがあります。

 

生成AIの技術は日々進化しており、それにともなって詐欺の方法もどんどん巧妙になっています。

 

最新の詐欺ニュースやトレンドをこまめにチェックしておくことで、

「これって怪しいかも?」と気づけるようになります。

 

AIが敵になるか、味方に出来るか。

周りの信頼できる、大切な人とのコミュニケーション力や、

日本語力など、案外アナログな人間力が大切になってくるかもしれません。

 

一生懸命に働いて、コツコツ節約して築いたお金や財産が

詐欺で失われるなんて、あってはならないこと。

 

お金やご自身の重要な情報などを求められたらまずは慎重になることはもちろんですが、

お金や生活のことですぐに相談できるFPと繋がっていることも被害に遭わないための

対策の一つなのではないでしょうか。