体温を測るときって、何も気にせずに脇に体温計を挟んで測定していますよね。

 

実はきちんとした測定方法があるんです。

 

脇の上から差し込まずに、下から差し込みます。


脇に空洞が出来る人がいてきちんと測定出来ないため、下から差し込み体に密着させるようにします。

 

汗をかいた時は脇の下の汗を拭いてから測定して下さい。

 

病院では感染防止のためにベッド毎に体温計を設置しているところもありますが、高齢者施設では全部で5本くらいしかないところがザラです。

 

 

ここで、楽しく体温測定をする方法を紹介します。

 

自分で測定出来る患者さんに体温計を数本渡します。


患者さんが『一本でいいよ』と言ってきたらこう返して下さい。

 

一本でいいの?謙虚だねー、謙虚。人間謙虚が一番だよ。素晴らしい。

 

 

他にも、体温計が5本あるならその体温計を全て脇の下に入れてあげて下さい。

 

5本全て同じ体温になった試しがないのですが、運が良ければストレートかスリーカードが出来ます。
まぁ、ほぼほぼワンペアでした。

 

記録には適当に平均値を記載しておきましょう。
熱がないなら問題ありませんから。

 

 

知識として、脇よりも口で測定した方が0.5度くらい高く、口よりも肛門(直腸)で測定した方が0.5度高くなります。

 

脇  <  口  <  肛門(直腸)

 

体温は日内変動があるため、常に一定ではありません。


日内変動がありますが、変動が1℃以上だと熱があると判断します。

 

脇より口の方が0.5℃高く、口より肛門の方が0.5℃高いと述べましたが、脇より肛門の方が1℃高いため、仮病を使うなら肛門で体温測定をしてみて下さい。

 

決してその後に口で測定しないように注意して下さい。

※絶対にやらないようにして下さい。

 

脇、口、肛門の体温の違いは国家試験に出やすいため覚えておきましょう。

 

本日もお付き合い頂きありがとうございました。