仕事柄、「死」とは日常的に向き合っていますが、ただ死後の仕事だから、
終末期の「死」と向き合い「生」きているご本人やその家族との接点は然程ありません。

 「エンディングノート」という映画は小中学生の頃から家族をフィルムに撮り続けていた女性監督が、そのストックなんかも活用しながら作ったデビュードキュメント映画です。
 彼女のカメラは実父がステージ4の癌告知を受けた日から、お葬式の当日までを追っています。「淡々と」という表現を彼女のカメラに使われている事が多いのですが、そこに出てくる人全てに許容されている家族ならではの自然な目線と感じます。なんせ、お父さんも、お母さんも、お兄さんお姉さんも、姪っ子たちも皆、めちゃくちゃ自然ですから。監督が子供の頃から20年以上、ひたすら家族に8mmカメラを向け続けていた環境があったからこそ生まれたナチュラルな家族の姿。
 お父さんを筆頭に出てくる人々のヒトとナリがかなり魅力的なため、泣き笑いながら、やんわりと命について想い漂える時間を得られました。答えを示される事も、意見を押し付けられることもなく。

リアルに「死」を意識して、ようやく濃密な「生」を歩み始められるみたいだが、僕は日々人の死に接しながらそこまで濃密に生きていないと感じる・・・仕事で出会う「死」をどこか虚ろに受け止めていたのか・・・あまりに毎日のことだから「麻痺」していたのか・・・「限られた時間の感覚」を体と心に刻み、充実した日々を過ごす為にこのブログを始めよう。