大阪音楽大学大学院の定期演奏会を聴きに行ってきました!
院生が6つのグループに分かれて、それぞれの研鑽や研究の成果を聴かせてくれるもの。
で、今回、勝手ながら、ここに書くのは1つのグループについてのみとなります🙇♀️
2022年11月22日(火)18:00開演(17:30開場)
ザ・カレッジ・オペラハウス
大阪音楽大学大学院
定期演奏会2022
というのも、
3番目に登場した7名による演奏があまりにも衝撃だったから!
7名とも、管弦打研究室の2年生。
せれぞれ専門は、フルート、クラリネット、サックス、ファゴット、トランペット、ユーフォニアム、パーカッションなのだが、、、。
今回、数々の楽器が登場し、また楽器以外のものも効果的にたくさん使用されていた。
演奏されたのは、一柳慧(いちやなぎ/とし)さんの《プラティヤハラ・イヴェント》という現代曲。
彼ら彼女らは、楽器を使い、楽器以外のものを使い、声を使い、身体を使い、動きを使い、いろんな演出を仕込み、自分たちならではの作品に創り上げ、客席にいるわたしたちの感情をぎゅっと掴み、揺さぶった。
度肝を抜かれた!
というのが一番最初の印象である。
まさか、これほどにもそれぞれの殻を破り、さらけ出す舞台(まさに舞台を観た感覚だ!)が展開されるとは予想だにせず、度肝を抜かれ、釘付けになった。
さすがだと感じたのは、これが単に奇を衒ったものではなく、ちゃんと音楽として、そしてストーリーとして完成しているということ。
まず、それぞれの楽器の音色がいい!
次に、楽器以外のものが作り出す音やリズムをとても上手に取り入れていること。
また、演奏者(奏でるだけでなく演じてもいたので、まさに演奏者!)としての立ち居振る舞いが美しかったこと。
そしてなにより、7名のアンサンブルが素晴らしかった!!!
プログラムノートに記されていたのだが、この曲を作曲した一柳慧さんが先月(10月7日)にご逝去されたばかりとのこと。
途中で『アメイジング・グレイス』のフレーズが出てきたのは、そういうことだったのか、と腑に落ちる。
曲の最後、感謝と尊敬と哀悼の意を込めて、指揮者の譜面台にそっと花束が置かれたときは、深い感動に包まれ、涙がこぼれた。
演奏時間としては、15分間ほどだったろうか。
決して長くはないのだけれど、映画を1本観たような充実感と満足感を味わうことができた。
この曲は、いわゆるふつうの楽譜ではなく“図形楽譜”というもので記載されているため、たとえ同じ演奏者であっても、まったく同じものは再現するのは難しいであろう。
音楽や演劇は瞬間芸術といわれるが、今回のこの芸術が生まれて育ち消えていく瞬間に立ち会えて本当にうれしい。
こころより賞賛をお送りします!
素晴らしかったです!!
ブラボー!!!