(つづき)
「その大元は何だったの?」と問いかけて出てきた過去世は、Aさんが「天界のサポーター」だったころのヴィジョンでした。
天界には、人間たちを導く光の存在たちがいます。
あるとき、各々が「人を助けるための光」が入った壺を抱えて地上に降りることになりました。
ところが、仲間のひとりが地上に降りた際、真っ青な顔でこう言いました。
「どうしよう……間違った壺を持ってきてしまった」
中に光が入っていなかったのか、あるいは本来の目的とは異なる光が入っていたのか…。
動揺する彼を見たAさんは、気の毒に思い、自分の壺と交換してあげたのです。
それが悲劇の始まりでした。
交換したことを知らない周囲の仲間たちは「Aさんが違う光を持ってきた」と誤解し、「あいつはダメだ」「あいつは失敗した」という烙印を押してしまったのです。
それ以来、Aさんは転生を重ねるたびに、たとえ部下のミスが原因であっても「あいつのせいだ」と「責められる」人生を繰り返すことになります。
たった一度、そのときの人生を我慢すれば、仲間も助けられるし、それで終わると思っていた彼は、もうこの負のループから抜けられなくなってしまっているのです。
それゆえ、自分を防御するために、職場でもきつい言い方をしてしまうのです。
この大元の過去世を書き換えましたが、これまたメモをとっていなかったので、内容を忘れてしまいました…![]()
過去世を視ているときは、潜在意識の奥深くに繋がっているので、「深い夢」を視ている状態です。なので、視た直後は覚えているのですが、しばらくすると忘れてしまうのです。![]()
Nさんが「(大元にそういうことがあったからなんですね)、わかる気がする。彼、人間的には本当はいい人だから」と言ったので、ああ、きっとこれで大丈夫なんだなと思いました。
Nさん:きっと変わると思います。8年前の解放も全部効果があったから。
「信じる者は救われる」ので、Nさんがそう思うのなら、大丈夫!
逆に「信じない者は救われない」……
よく「思いが現実をつくる」と言いますが、本当にその通りで、自分の「意図」や「意思」は、まるで映画の映像のように、現実というスクリーンにそのまま投影されていきます。
仮に「え~、そんなので変わるのかなあ?」と疑うと、その「信じられない世界」に自分をチューニングしていることになります。
さて、ここでNさんが
Nさん:あのお…、そんなに気になるほどではないんですけど、もうひとり、いて。職場の後輩なんですけど。
この彼女(Bさん)も言い方がきついのだそう。
ところが……
(つづく)