氏神様から言われた「夢を侮るな」の意味について。
氏神様は、「夢の世界が現実の世界と統合される」と言ったのです。
ここでいう「夢の世界」とは、見ている「夢」のことではありません。
「夢が存在する世界」「夢を見る世界」、つまり潜在意識の領域のことです。
現に石屋のオーナーはむらちゃんの「夢の世界」を操り、それがそのまま現実の世界に反映されていました。つまり「現実を創っていた」のです。
ちょっと疑問に思ったのが……
「過去世の書き換え」は、その人が起きていようが寝ていようが関係なく可能です。
でも、オーナーのやっていることは、むらちゃんが「レム睡眠でいること」が条件でした。
なぜ「レム睡眠」である必要があるのか?
理由は、ノンレム睡眠とレム睡眠の違いにあります。
一般的に、睡眠は「ノンレム」と「レム」を 約90分周期 で繰り返しているそうです。
ノンレム睡眠は深い眠り。
脳は休息中で、「劇場」に例えるなら閉館中。扉が固く閉じられているため、他人が入り込む余地はありません。
一方、レム睡眠は夢を見るとき。。
脳は活動を続け、潜在意識の情報処理や感情整理が活発に行われています。
このとき「劇場」は「開館中」。他人の入りこむ隙があります。
夢というのは潜在意識のスクリーンに映し出される映像や物語です。
本来なら自分の感情や経験を整理するための「自分の夢」が上映されるハズなのです。
ところが、むらちゃんの場合、「オーナーが操作して映し出した映像」を見せられている状態なので、「夢を見ている」と感じていても、それは自分の夢ではないのです。
さらに、本来ならノンレムとレムの周期が保たれ、深い休息の時間も訪れるはずですが、オーナーは自分が都合よく操作できる「レム状態」を利用し続けていたため、むらちゃんはノンレムに移行できませんでした。
その結果、①眠っていても他人の夢を見せられ続け、②深い休息も得られず、眠った気がしないという睡眠障害を起こしていたわけです。
そして本当に怖いのは…
「過去世を書き換えることで現実が変わる」ように、夢の世界を他人が操った場合も「現実を創る」というところです。