(つづき)
さて、一昨日、Hさんがヒプノセラピーセッションで見た過去世は……
出てきたのは20代の男性。
友達と一緒に秘密の場所へ行きます。
それは、彼が偶然見つけた洞窟です。
中に入ると、青く澄んだ水が流れていて──
さらに奥へ進むと、そこには小さくて透明な、キラキラと輝く石がたくさんあります。
そこで行き止まりになっています。
重要な場面へ進みます。
突然、大きな岩が落ちてきて洞窟の入口が塞がれてしまいます。
外へ出ることができなくなり、そのまま彼は人生を終えたようでした。
「どんな気持ちでしたか?」と尋ねると──
Hさん:「ここはとてもきれいな世界で心地が良いけれども、閉じ込められるのは嫌、自由に出入りできるといいなぁ」と。
書き換えてみます。
Hさん:白い石がある場所は行き止まりと思っていたけれども、そこから出ることができた。
中間世で、ガイドに「なぜ今日この過去世を見たんですか?」と尋ねると、「見ているものが違うよ。そうやって使うものじゃないよ」というメッセージが来ました。
「見ているものが違う」とは、どういう意味でしょう?
あの洞窟の奥、白い石があった場所を「行き止まり」だと思い込んでいた、つまり、「出口がない」と思い込んでいた、その思考のことを言っているのでしょうか。
セッション終了後、私が「今日、解放すべきもの」をリーディングしてみると、驚くことに、前日の洞窟のヴィジョンが出てきました。
青い水、そして白い石。
これは、Hさんがかつて宇宙から人間界に降りてくるときに持ってきた「能力」の象徴のようでした。
「せっかく人間界に行くのだから、この力を持って行こう」
そう思って地球にやってきて、誰にも見つからないようにと、洞窟に隠すのですが、「人間」として生きる中で、そのことをすっかり忘れてしまったようです。
偶然、この洞窟を見つけた時も、かつて自分が持ってきたものだとは気づきません。
翌日は、ミラクルセラピー講座の第1回目。
「リーディング&チャネリング」を練習した際、Hさんには、前日に見た洞窟のビジョンをリーディングしてもらいました。
私:青い水と、きらきら光る石がありましたね。その石を見て、どんなふうに感じますか?
Hさん:あの石を取りたいなぁと思っている。
私:それは持って帰ってもいいもの?
Hさん:いいえ、石はまだそこにいたいみたいです。
私:では、持って帰るのやめましょう。じゃあ今度は青い水を見てください。この青さはどこから来ているんでしょうね?
Hさん:何か鉱物が混じっているみたいです。
私:その水は飲んでも平気なの?
Hさん:飲まないほうがよさそうです。
私:昨日のストーリでは、男性はここから出られないと思い込んでいました。
なぜ洞窟の奥から出られることに気づかなかったんでしょうね?
Hさん:入り口から出る事しか考えていなかったので、奥を見ていなかった。
私:昨日はその「思い込み」を書き換えましたよね。 そのことで、Hさんの潜在意識に何か変化があったと思いますか?
Hさん:通れないと思っていたところが通れた。
それは、今まで自分が考えてもいなかったことでした。
私:じゃあ、今までの人生が閉じ込められた状態だったとすると、これから先、出口を見つけられるよと示唆しているんですか?
Hさん:そうかも。でも、昨日は出た先が崖だから、また行き止まりだと思ったけど、今は、行き止まりじゃない、そこから飛べばいいんだって思ってます。
「これまで気づかずにいたことが、これから見えるようになる」
それに気づくために講座に来る必要があったのでしょうか。
私:ところで、今のリーディングはどうでしたか?
一昨日のヒプノセラピーセッションでは、 20分くらいかけて誘導してから潜在意識に入ってもらったけど、今は何をしなくても、瞬時に潜在意識につながって見ることができたでしょう?
リーディングってこんなに簡単にできるんですよ。
Hさん:はい、びっくりしました。
Hさんが今後、講座を受けることでどのような変化が訪れるのか、とても楽しみです。
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